三百八十頁目
ついに念願の有機ポリマーを手に入れたぞぉっ!!
まさかペンギンちゃんじゃなくてカマキリから取れるだなんてびっくりだ。
たまたま野生動物との争いで傷ついた個体を観察していたら群れから少し離れたところでこっちに気づいて後を追いかけてきたため、他の動物がいないところまで誘導してから襲い掛かったのだ。
その攻撃力は驚異的であったが思った通り守りはそこまでではなかったため、傷を癒せるダドン君を壁にしてアルケンと弓矢で攻撃を仕掛けることで意外とあっさり倒すことができた。
そうして死体を剥いでみたらキチンと有機ポリマーという滅茶苦茶役に立つ素材が取れたではないかっ!!
ペンギンちゃんと違って攻撃的だから良心も傷まないし、これは最高の獲物を見つけたかもしれないっ!!
もちろんここにいる他の動物達も厄介ではあるけれど、ヘビ以外のサソリとムカデは同じくキチン質の材料を落としてくれるためそっちも狩る価値は十分にある。
ただ本格的に狩るには死肉につられて次から次へと攻め寄せる動物達を蹴散らせる程度の戦力は必要不可欠だろう。
具体的にはティラノクラスの戦力が複数匹は欲しいところだ。
やっぱりそろそろティラノを本格的に捕まえて数を揃え始める時期なのかもしれない。
……しかしここは地盤が緩いのか時折地面が揺れているような気が……それと砂煙がたまに舞い上がっているけれど、局地的に強い風でも吹いているのだろうか?
三百八十一頁目
残念なことにカマキリはそこそこ重いようで、アルケンでも持ち上げることができないようであった。
多分これがもう少し力のあるケツァ君だったら上手く行っただろうし、そうして運べれば安全に狩ることができたのだが本当に惜しい限りだ
……しかし結構この砂漠を見て回ったが、ケツァ君の同種が居る気配は全くない。
あいつは基本的にずっと遮蔽物のない大空を飛んでいるはずだから、大まかに見回す程度でも発見できるはずなのだが……。
やはりこの砂漠にはケツァ君の同種はいないのかもしれない。
ケツァ君並みに力の強い飛行生物がそうそういるとは思えないし、だとすると移動要塞は元よりカマキリを運搬する手段も存在しない可能性が高い。
……前の島では滅茶苦茶お世話になっただけにケツァ君が仲間にならないのはちょっとショックだ。
でもまあ嘆いても仕方がないので、さっさとダドン君を回収して帰るとしよう。
わざわざカマキリを掴めるか確かめるために比較的野生動物の少なそうな場所に置いていったのだが、砂ばかりで殆ど遮蔽物がないだけにあっさりと見つか……な、なんか砂煙が凄まじい勢いでダドン君に向かって行って……はぁあああっ!?
今回名前が出た動物
カマキリ
アルゲンダヴィス(アルケン)
カイルクペンギン(ペンギン)
ティラノサウルス