四百十二頁目
色々と考えた結果、やはりハンスさんには拠点へと戻って引っ越しの準備をしておいてもらうことにした。
その際に傷の深い動物は連れて帰って貰い、キャシーには残りの比較的元気な動物を引き連れてカマキリを倒しに行ってもらうことにした。
既にカマキリは外周部の砂漠との境目辺りまで来ているため、恐らくあの場所ならばサンドワームがやってくる可能性は低いはずだ。
またもしやってきてもキャシーならば護衛の動物さえいれば何とか上手く立ち回れるであろうと踏んだからだ。
そして俺とソフィアは例の谷を観察しに行くつもりでいる。
……そんな俺の判断にハンスさんはサンドワームが出る一番危険そうな場所にキャシー一人を向かわせて大丈夫か気にしているようであった。
だから何ならば観察が目的である谷に行く方は一人でいいのではとも言うが、正直俺はあの時谷間で見た光が妙に気になっていた。
あれが何なのかは分からないがもしも厄ネタ出会った場合、事前情報無しのこっちの方がサンドワームより対処は難しいだろう。
それにあんな薄暗い谷間の中を外から確認するとなれば、複数人で確認しておいた方が何か掴める可能性は高くなっていいはずだ。
そこまで告げると流石にハンスさんも納得したようではあったが、それでもしきりに何かあればすぐに連絡するようにキャシーに言い含めていた。
俺もまた万が一の際はすぐに連絡するよう皆に告げておき、そうしてから各々分業すべく別れていくのだった。
四百十三頁目
おい……おいおいおいおいいぃいいいっ!!!?
ここは地獄かっ!? ふざけんなっ!! ゴーレムとサンドワームに加えて何でドラゴ……や、ヤバいこっち見てるぅううっ!!
ほ、ほらソフィア見惚れてないで逃げるよ早く早く早くぅうううっ!!
四百十四頁目
ありがとう野生にいたモスラの同種。
君の尊い犠牲は忘れない……というか冗談抜きでシャレにならない事態だった。
流石の俺も肝が冷えたし、最初は感激していたソフィアも今は気持ちを落ち着けようと何度も深呼吸を繰り返している始末だ。
しかしまさかあの谷間にドラゴンが飛び交っているだなんて……本当にこの砂漠は過酷な環境過ぎるだろぉ。
まああのドラゴンはオベリスクにいた奴より身体が細身というかワイバーンっぽい印象だったけど、それでも巨体なのにアルケンより早く飛べるだなんて反則過ぎる。
マジでたまたま途中で野生のモスラの同種が間に挟まってくれて、例の鱗粉でワイバーンの動きを鈍らせてくれたから何とか逃げ切れたけど……本当に冗談じゃないよ。
はぁぁ、あのドラゴンもどきがペヤラちゃんの同種を追いかけるように谷間から飛び出してきた姿を見た時も驚いたけど口から炎のブレスを吐いたときはそれ以上に……というか赤いオベリスクの奥にいたドラゴンを思い出して心臓が止まりそうなほど恐ろしかったぜ。
どうやら俺もマァ程ではないにしてもドラゴン関係は軽くトラウマになって要るっぽい……まああれだけヤバい相手だったから当然だけど、しかしもしあのワイバーンっぽい奴の炎もドラゴンの炎と同じ威力だとしたら…………考えたくもないぜ。
全くゴーレムを倒した今、もうサンドワームぐらいしか強敵はいないと思ってたのに……ギガノトぐらいしかヤバいのが居なかった島に比べてこの砂漠の環境はイかれてるよほんと……。
今回名前が出た動物
カマキリ
デスワーム(サンドワーム)
ファイアワイバーン(ドラゴンもどき)
リマントリア
タペヤラ(ペヤラちゃんの同種)
ギガノトサウルス