ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第643話

四百三十八頁目

 

 また軽く話し合った結果、ソフィアと二人で緑のオベリスクへと向かうことになる。

 本当はTEKラプトルを繁殖させる都合上、俺とキャシーの二人で向かった方がよさそうであったが重火器の指導ができるのも俺達二人だけなのだ。

 そのためどちらかが残らないとせっかくの訓練人形と時間が無駄になってしまう。

 

 またキャシーとハンスさんが向かう案もあったのだが、キャシーは残って銃の指導をしたいと言うしハンスさんもそれを聞いたら確かに男である私が早めに使い方を覚えるべきだと言い出して俺とソフィアが行くことになったのだ。

 ……しかし何だかハンスさんはだんだんキャシーへの想いを隠さなくなっている気が……いやまあ変な男に狙われているかもしれないって聞いていろんな意味で危機感を覚えているからかもしれないけれど。

 

 ただキャシーの方はやっぱりソフィアの方を見ていたような……ひょっとしてさっき言っていたようにソフィアには自分が銃の使い方を教えたいのかな?

 もし俺とソフィアが残る側になったら自然と俺が教えることになるから手取り足取り教えたいキャシーはそれじゃあ困ると思って残ると言い出した……って流石に考え過ぎかな?

 それはともかく、最後に俺が居ない間やこの拠点を離れた際にやってきた人の受け入れをどうするかも決めておくことにした。

 

 少し前までは助け合うために誰であれ受け入れるつもりでいたが、邪念を抱いている人がいるかもしれないと改めて思い知らされた今、みんなの考えを聞いておきたかったのだ。

 俺個人的には思うところこそあれど、やはりできる限り見捨てないで手を差し伸べたいと思っている。

 しかし実際に受け入れた際に一番危うい立場に立つであろう女性陣の意見次第では……と考えるまでもなく、キャシーもそして先ほどの話に衝撃を受けていたはずのソフィアも即座に疑うより信じたいから……と元々の考え通り手を差し伸べる方向で行こうと言ってくれた。

 

 ……自分の身の危険を覚えてもなおこんな立派な考えを抱き続けられるだなんて……前の島でもそうだったけれど俺は仲間との出会いには物凄く恵まれてるなぁ。

 ちなみにハンスさんはか弱く一人ではこの砂漠を乗り切れなさそうな女性ならば問題も起こらないだろうからともかくとして男を招き入れるのは……と反対意見ぽかったが肝心の女性陣にそう言われると渋々と意見を覆した。

 まあハンスさんの意見にも一理はあるし、何より気持ちもわかる気がしたのであえて何も言わなかった。

 

 ……俺もフローラと完全に親しくなる前は新しい異性の仲間が増えるのを余り好ましく思えなかったもんなぁ。

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