ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第652話

四百五十六頁目

 

 なかなか見つからないコレオちゃんの同種を探すため高度を上げてみたところ、外周部の砂漠に有機ポリマーが取れるカマキリの群れを見つけてしまう。

 飛んでいけばすぐのところにいるカマキリの周りにはキチンケラチンが取れるムカデやサソリも多くいて、素材という観点で見ると物凄く魅力的に感じられてしまう。

 しかしデスワームの危険性を思うとアルケンだけで突っ込むのは危険すぎる。

 

 だから諦めざるを得ない気がしたが、同時にキャシーの巧みなアルケン捌きを見るといける気もしないでもない。

 ……近いところに俺だけ降り立って弓矢で安全なところまで誘導していけば……それでもしデスワームに襲われそうになったら、キャシーにサッと掴み上げてもらい空中に逃げれば行ける気もする。

 そんなことを考えている俺の耳にキャシーの声が聞こえて来て、彼女が指さした方を見るとコレオちゃんの同種が一匹だけうろついていた。

 

 ……取りあえずあいつを捕獲してから考えるとしよう。

 

四百五十七頁目

 

 危なげなくあっさりとコレオちゃんの同種を仲間にした俺達は外周部の砂漠に素材集めに行くか相談することにした。

 そしてまずはアルケンで掴めるサソリを狙ってみて、それでデスワームが近くにいるかどうかだけでも調べておこうということになった。

 早速、二人で外周部の砂漠を回りサソリを掴み上げてみるが取りあえず襲ってくる気配はない。

 

 あの巨体なだけに砂の下を移動しても砂煙が立ち上り派手に目立つのは前の襲撃でわかっている。

 だからこの近辺にはいなさそう……もし居たとしてもすぐには気づかないようだで、これならカマキリを誘導しても大丈夫そうだ。

 そう判断した俺達は今度こそカマキリに狙いを定めた。

 

 まず俺が弓矢を打ってこちらを意識させ、その状態で俺の身体をキャシーに掴み上げ貰う。

 そのままカマキリが諦めない程度かつ他の動物の攻撃が届かない高度を巧みに維持してもらったまま移動し、前にパララ君を捕獲するために作った罠にはめ込んで狩ろうというのだ。

 果たしてこの作戦は上手く行き、あっさり罠に嵌ったカマキリを倒し有機ポリマーも採取することが出来た。

 

 ……ただその際に一度麻酔矢で一匹だけ眠らせてみたのだがいつぞやの蛇の様に全く餌を食べてくれなかった。

 キャシーはこんな形状の生き物でも仲間にしたかったのかガッカリしている様子ではあったが、俺としてはまだ決めつけるのは早計な気がしていた。

 何せ実際に蛇の時は卵と言う違う餌を与えたら仲間になる素振りがあった……こいつの場合も特殊な餌なら受け入れてくれるのではないだろうか?




今回名前が出た動物

ティラコレオ(コレオちゃんの同種)
カマキリ
アースロプレウラ(ムカデ)
プルモノスコルピウス(サソリ)
パラケラテリウム(パララ君)
ティタノボア(蛇)
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