四百六十三頁目
食事を取りながら俺達は、一足先に昼食を食べて居たっぽいソフィアの読み上げる日記の内容に聞き入っていた。
……そう、モーリツさんの一件があったためすっかり忘れていたけれど前に回収して皆で読もうと思っていたヘレナ氏の日記だ。
一足先に読んだソフィアも忘れていたようで、責任を感じてか申し訳なさそうにしながら朗読する役を買って出てくれたのだ。
あの時ソフィアはこの日記には重要かもしれないことが書かれていると言っていただけに、時間を無駄にせず早く内容を知れるよう気を使ってくれたのだろう。
そして確かにこの二頁の内容には非常に重要かもしれない情報が含まれていた。
まず一つの頁の内容によるとヘレナ氏が所属していた集落は巨大カマキリの群れに襲撃されそうになったらしい。
それが例の長い間一か所にとどまった事による襲撃かどうかはわからなかったが、ヘレナ氏が集落に居た人から聞いた話によるとカマキリはその手に武器や道具を巧みに扱う小さい手を持っているそうだ。
……俺達が野生で見たカマキリはどいつもこいつも自前のカマは持っていたが武器や道具を使う様子はなかったのだが、たまたま近くに使えそうな道具がなかったからなのだろうか?
もしそうだとするのならば、あいつらの前で武器を……特に高品質な武器を使うのは控えた方が良いかもしれない。
万が一にも奪われて動物の体力でもって振り回せれたら人間である俺達など瞬殺されかねないから。
その内容ですら十分衝撃的だったというのに、もう一つの頁に書かれていた内容もまた全く違う意味で衝撃的であった。
尤もある意味では朗報に類する情報と言えるかもしれない。
何故ならそこに書かれていた内容は、ヘレナ氏がいつの間にか合流したらしいロックウェル氏と共にこの砂漠で出会ったワリ?とかいう人物に守護者のアーティファクトを見せたのだが、その際にそれがここの唯一の守護者であると言われたそうだ。
そしてその守護者のアーティファクトさえ持っていれば何時でもこの地を離れられると言う。
……前の島みたいにオベリスクの奥に居た化け物や火山の中の洞窟のそこに居た管理者を倒さなくてもアーティファクトがあれば出られるのか?
それとも守護者のって名前だけにそのアーティファクトを守っているのがそういうのに相当する強敵だってことなのだろうか?
……オベリスクを開くお宝がアーティファクト……そういえば火山の底にあった扉を開くカギはそれぞれのオベリスクの奥に居た化け物のトロフィーだったが、アレもある意味では開くためのお宝と言う意味ではアーティファクトと言っていいのでは?
つまりそうだとすると守護者のアーティファクトとは……いや流石にこじつけが過ぎるだろうか?
まあどちらにしても、ヘレナ氏がわざわざこういう風に書き記しているところを見ると前の島よりは行程が少なくて済む様だ。
今回名前が出た動物
カマキリ
今回登場した日記
ヘレナの記録(#28/#15)