ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第663話

四百八十一頁目

 

 結局、ソフィアの意見を採用して緑のオベリスクへ向かう……前にまずは赤いオベリスクにあるアーティファクトの穴を確認する俺達。

 果たして例のごとく三か所ほどアーティファクトを当てはめる場所があるのを見つけるが、その形状は何となく見覚えがある気がした。

 それが前の島で見たアーティファクトの形状なのか、それとも前にこの砂漠にある緑のオベリスクにたどり着いた際に確認した穴の形状と同一なのか……ちょっと記憶があやふやで自信がない。

 

 だから他の二人に聞いてみたが彼女達はそもそもあの拠点に居た時期は何も事情を知らなかったこともあり、むしろオベリスクの操作盤を間近で見るのすらこれが初めてのようであった。

 ただ抜け目のないことにソフィアはサラッと形状をスケッチしておいてくれたので、後は緑のオベリスクに付いたところで合わせてみれば答えが分かるだろう。

 そう思ってすぐに緑のオベリスクまで移動してみたところ、そこに空いているアーティファクトを収める穴の形状は全く同じものであった。

 

 ……念のため青いオベリスクもチェックするまで断言はできないが、もしかしたら必要になるアーティファクトは三つだけで済むかもしれない。

 それはつまり攻略する洞窟も全部で三か所だけということになるわけで、それが事実なら確かに前の島よりずっと行程は少なくなるだろう。

 

四百八十二頁目

 

 既に洞窟と思わしき場所は二か所見つけているため、もし推測があっているのならば見つかっていないのは一つだけということになる。

 ずっと見つからなかっただけに前の島より攻略が遅い気がしていたが、純粋に洞窟のある場所が少ないからだったとは驚きだ。

 ……むしろこの調子で上手く見つけた二つの洞窟を攻略できるようなら、或いはこのARKを制覇できる日も遠くないのかもしれない。

 

 尤もARKに来てからそんな都合の良い想像を何度もしては痛い目を見てきたことを考えると、多分洞窟の攻略は元よりオベリスクの奥にいる動物との戦いも一筋縄ではいかないような気がする。

 まあそれは実際にその時になってから考えればいいだけの話で、今は今やるべきことに集中しよう。

 早速、この近辺の探索に飛び出そうとする俺とソフィアだったがキャシーは残しているTEKラプトルの様子が気になるようだ。

 

 だから移動する際に拠点の上を通るようにして空からチラリと目を向けて見て……何やら二匹の間に黒い塊が落ちているのが目に入った。

 ……丸々としてるし動物の糞に似ている気もするが、それにしてはなんか妙にテカってる気がするし所々に赤い斑点が付いているような……いや本当になんだアレ?




今回名前が出た動物

TEKユタラプトル
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