ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第665話

四百八十五頁目

 

 電子基板は全て旋盤の中にあるため、今すぐ原油ポンプを作ることはできないが、採掘する関係上早めに設置した方が良いのは事実だ。

 だから一旦ハンスさんに無線で連絡を取り、俺達が戻るまでの間に作っておいてもらうことにした。

 そうした上で改めてみんなで軽くこのん近辺を探し回りコレオちゃんの同種を一匹だけだが見つけることが出来たので、それを捕獲したところで一旦戻ることにした。

 

 せっかくアルケンが三匹居るのだからコレオちゃんの同種も三匹連れ戻りたいところだったが、今の時点では原油の数を揃える方を優先した方が良い。

 またTEKラプトルの卵もこの熱さを持ち歩いていては孵化するどころか駄目になってしまうかもしれない。

 そのためまっすぐ最初の地点に付った拠点に戻るとハンスさんの元へ向かい作っておいてくれた原油ポンプ二つをパーツ単位で何とか荷物に詰め込んでいく。

 

 そして代わりとばかりにTEKラプトルの受精卵を渡してエアコンを利用して孵化しやすい環境づくりをハンスさんにお願いして、とにかく日が暮れないうちに原油ポンプを設置してしまおうと再び拠点を後にしようとした……俺達をハンスさんが呼び止めた。

 曰く環境づくりは良いけれど今まで牧場関連は殆どキャシーの指示のもと行っていたため、まして温度管理などの繊細な動作が求められそうな孵化作業など自分一人で上手くやれるか自信がないとのことだ。

 ……確かに思い返してみれば前の島でも初めて動物を付加させる時は俺もフローラも殆ど付きっ切りで、それでもてんやわんやで苦労したものだ。

 

 まして今回の卵はメカ個体の物で特殊そうだと考えればハンスさん一人に……まあ正確にはルゥちゃんもいるけれど、とにかく任せっきりにするのは厳しすぎるかもしれない。

 

四百八十六頁目

 

 メカ個体の孵化には珍しい動物好きなキャシーは当然として、ソフィアもまた興味津々なようであった。

 彼女達のうちどちらか一人が残ってくれるのならばハンスさんも心細くないだろうし、俺の方もどちらか一人が付いてきてくれればポンプの設営ぐらいは何とかなるだろう。

 たからどちらかに残って貰おうとするが、二人ともこのまま一緒の作業を続けたい様子であった。

 

 ……まあ何だかんだ女性同士気が合うだろうし一緒に出掛けた際に楽しそうにはしゃいでいた様子を思い出せば気持ちはわからなくもない。

 ただ安全のためにも俺一人で野外活動するのはできるだけ控えたいところだし、原油ポンプの組み立てにも人手があると助かるのも事実だ。

 そして俺が頼めばソフィアもキャシーも場をわきまえているため言う通りにしてくれるだろうが……いっそのこと、ハンスさんと二人で行くのもありかな?




今回名前が出た動物

ティラコレオ(コレオちゃんの同種)
アルゲンダヴィス(アルケン)
TEKユタラプトル
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