五百十六頁目
ソフィアはダケイヤ氏とライア氏の関係に思うところがあるらしく、もう少し内容を集めたいけれどプライバシーを侵害するようで申し訳ない様な気がするという。
しかし同時にオベリスクを信仰の要としていたらしいライア氏の日記にあった天変地異を起こしたオベリスクを見て神に見捨てられたという記述に何やら思うことがあるらしい。
何故ならヘレナ氏の日記の方に書かれていた内容の方に例のワイバーンを飼育しているワリという人物が神に関する話題を露骨に避けているらしい描写があったからだ。
そこからこのワリという人物がライア氏と関連のある、或いは彼女のトライブの住人の一人だったのではと思っているようでその辺りを確認したいようだ。
尤もその辺は多分ARKでのサバイバルには関係ないので単純に物語好きなソフィア個人としての探求心なのだろう。
むしろ俺としては同じくヘレナ氏の日記に書かれていた各ARK同士をつなぐポータルに関するの考察の方が気になっていた。
曰く時間と空間を超越した移動を可能にするものとのことだが、ハンスさん曰く流石に時間をさかのぼったりはできないはずだという。
……これはヘレナ氏達に未来知識がないからこその間違った考察なのだろう。
だけど万が一本当だとしたら過去のフローラが生きていた時間の島に戻ることが出来たりしないだろうか、などとついつい考えてしまうのだった。
五百十七頁目
昼食も終わり、本日午後の動きを相談しようとしたが珍しく意見が分かれた。
ソフィアは日記の続きを探すために外周部の砂漠で調べてないところを続けて探索したいという。
またキャシーはフェニックスの捕獲を望んでおり、最後に見た付近を探索して回りたいらしい。
そしてハンスさんはこれ以上洞窟が見つかる可能性が低いことに加えて、TEK生物から取れるエレメントダストが大量にあればエレメントを作れるようになるため、TEKラプトルを量産する設備作りを求めてきた。
ルゥちゃんは……遠出して疲れたからいつの間にかカンガちゃんの袋の中に納まり、うつらうつらと眠たそうにしていた。
そして俺は工業炉を完成させたいために素材集めをしたいところであった。
何せ本当は外周部の砂漠を探索しながら素材を集めるつもりだったのに、ルゥちゃん達も一緒に来た上に安全に着地できそうな場所がなかったものだから有機ポリマーの取れるカマキリを狩ることができなかった。
それこそ上手くすれば明日にでも工業炉を完成させられると思うとそれを優先した方が良い気がするのだ。
しかしキャシーの意見はともかくとして、ソフィアの言う未開拓地帯の探索もハンスさんの言う希少素材が取れるTEK生物の量産計画もやっておいた方が良いのも事実だし悩ましいところだ。
今回名前が出た動物
ファイアワイバーン(ワイバーン)
フェニックス
TEKユタラプトル
プロコプトドン(カンガちゃん)
カマキリ