ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第702話

五百六十頁目

 

 アルケンで洞窟の前にある簡易拠点へと移動した俺達はアルケンと入れ替えるように拠点の中にいるコレオちゃん達を外へ出していった。

 そして最前線を誰も乗っていないコレオちゃん達八匹に先導させそのすぐ後ろを俺が付いていく。

 その後ろにソフィアとルゥちゃんが横並びになり、次いでハンスさんとキャシーが続き、また最後尾に残っている誰も乗っていない二匹のコレオちゃん達が追従してくる形になる。

 

 ……洞窟においては突然敵が湧いてくることもあるため、どこから襲われてもいいように前と後ろに動物の指示出しに慣れている俺とキャシーが分かれたのだ。

 もちろん潜んでいる敵より正面からぶつかる相手の方が多いため前の方に戦力を多めに割り振っている。

 これでもし前の個体が半分以下になるようならその時点で撤退して、後日今回の情報を元に新たな作戦を立てる予定である。

 

 ……本当は動物を回復できる豚も連れ込むか迷ったのだが、これだけ数が多いと一匹の力では焼け石に水だし、かといって数を増やしても生肉を喰わせるのに手間取って余計な時間を喰うだけだろう。

 あの前の島で作っていた動物専用の餌があれば話は別であったが、今の状況ならコレオちゃんの同種を繁殖で増やせることもあり、あえて回復要因無しで進むことにしたのだ。

 果たしてこの判断が吉と出るか凶と出るか……それはこれから潜ってみればすぐにわかることだろう。

 

五百六十一頁目

 

 洞窟は入ってすぐのところに狭い場所があり、そこだけ天井も低くコレオちゃんに乗って入るのがギリギリなぐらいであった。

 しかしそこを超えるとすぐに天井は高くなり、横幅もコレオちゃんなら二匹並んで通っても少し余裕があるぐらいだ。

 ただ朝早いこともあってか中は薄暗く松明をつけなければ真っ暗闇でろくに先を見通すこともできない。

 

 それなのに空気が滞っているのか熱気が籠っており下手したら外より熱いように思われた。

 もしもモーリツさんの設計図で少しだけ品質の良い砂漠用装備のシャツを作ってなかったり、或いは熱に強くなるサボテンスープを飲まないできたら汗が止まらず色々と消耗してしまったかもしれない。

 逆に言うとそれらが揃っているお陰で快適、とまでは言わないが普通に活動できる状態を保てているため、取りあえずは問題なく先には進めそうだ。

 

 ……しかしまだ入ったばかりだというのにいきなり過酷な環境が襲い掛かってくるとは……もしかしてここって前の島で言うところのマグマが流れている洞窟ぐらいの難易度の場所なのではないか?

 まあその辺りはもう少し進んで行けばわかるだろうけれど、とにかく防具とサボテンスープの効果が失われるような状態に陥らないよう特に注意しておこう。




今回名前が出た動物

アルゲンダヴィス(アルケン)
ティラコレオ(コレオちゃん達)
ダエオドン(豚)

今回登場した洞窟

Grave of the Tyrants(岩山の洞窟)
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