二百十八頁目
俺の話を聞いたフローラは少しだけ複雑そうな顔をしたけれど、すぐに笑顔で俺に抱き着いて大丈夫だと言ってくれた。
このオベリスクを始めとしてこの島で調べてないことはいっぱいあるんだから、多分何とかなるというのだ。
何より俺が傍に居れば心強いと……だから俺もそんなフローラに笑顔を返しながらこっちも物凄く助かっていると、君が居てくれてよかったと告げてあげた。
すると恥ずかしいのか身を捩って少し顔を赤く火照らせたかと思うと、アルケン君の羽毛に顔を埋めてしまう。
そして早く返してと言って、俺をアルケン君から下ろして背中に飛び乗ってしまう……いつの間にかアルケン君はフローラ専用になってしまったようだ。
肝心のアルケン君も満更じゃないようで、フローラの身体を優しく突いては身悶える反応を楽しんでいるようだ。
本当にこの子がいてくれてよかった……フローラが居てくれれば俺もどんな状況でもどうでもいいと思える……笑っていられそうだ。
ニ百十九頁目
一通りオベリスクを調べ終えたフローラは満足した様子で、次を目指そうと元気よく言ってくる。
だから今度こそ山肌の拠点を目指して移動を開始するが途中で密林地帯を通る羽目になった。
空を飛んでいるフローラは問題ないが、地面を進む俺は湿地に足を取られて、また樹木の根っこも絡んで中々進みが悪くなってしまう。
おまけに蛇やワニが次から次へと襲ってきて、一匹一匹はトリケラやカルちゃんの敵ではないがとにかく鬱陶しくてたまらない。
だからさっさと移動しようとフローラの案内で陸地を目指し……途中でカエルを踏みつけてしまう。
こいつはこちらを余り敵視していなかったが、攻撃されたと判断したのか反撃し始めて……だけどトリケラの上に乗る俺には全く攻撃が届かない。
これなら捕まえて見てもいいかもしれないと思い麻酔矢を打ち、実際に簡単に仲間に加えることができた。
まあ居ても居なくても戦力的には変わらないだろうけれど、少しでも盾代わりに使えればいいかなと思ってのことだった……本格的に俺は動物を使い捨てることに抵抗がなくなってきているようだ。
それでもそんなことで落ち込んでフローラに心配をかけるわけにはいかない、この手のことは生きるために必要なのだともう割り切ろう。
……その肝心のフローラが近づいてきて、カエルを見たら物凄く嫌そうに大騒ぎしだしたのは計算外だったけれど。
二百二十頁目
フローラは女の子だけあってカエルが苦手なのか、絶対に仲間にした大ガエルに近づこうとしなかった。
だからと言って置いて行くのもどうかと思い、一応連れて歩き何とか湿地帯を越えることに成功した。
そのまま太い木の幹がある地帯を進もうとして、そこでここには危険なレオ君の同種が飛び掛かってくる可能性を思い出す。
フローラに注意して俺の傍を歩くか大空を飛ぶかを聞くと、無言で高度を上げていく……よほどカエルが気にいらないようだ。
何やら寂しくなるけれど、そのまま少しずつ傾斜を登っていくと途中でダチョウに似た奴らが襲い掛かってきた。
尤もトリケラとカルちゃんの敵ではない……簡単に倒して先に進もうとしたところで今度はレオ君の同種が襲い掛かってきて俺は叩き落とされてしまう。
それでも仲間が瞬殺してくれるから殆ど怪我は追わずに済んだけれど……出来ればまたレオ君は仲間にしておきたいところだ。
……しかし湿地帯を越えてからトリケラが時折悶えているように見えるが、どうしたのだろうか?
【今回名前が出た動物】
アルゲンタビス(アルケン君)
ティタノボア(蛇)
サルコスクス(ワニ)
トリケラトプス
カルノタウルス(カルちゃん)
ベールゼブフォ(カエル)
ティラコレオ(レオ君の同種)
テラーバード(ダチョウに似た奴)