ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第712話

五百八十一頁目

 

 結局、奥の部屋が予想以上に狭かったこともあり力押し……すなわち正面から戦って倒しておくことになった。

 そうと決まれば早速俺達は人間の乗っていないコレオちゃん達だけ向こうの部屋に送り込んでみた。

 すると思った通りアーティファクトの陰にあった岩が動き出したかと思うと、外で見たゴーレムと同じ外観をした……だけどサイズだけが一回りも二回りも小さい個体が飛び出してきた。

 

 そしてすぐにコレオちゃん達と戦闘が始まったが小さくなっているのは見た目だけで、その力や耐久力は外に居たゴーレムとほとんど変わらないようであった。

 やはりこの洞窟という場所で身動きが取れるようにサイズを小さく調整しただけの存在のようだ……が逆に言えば外のゴーレムと同じということは既にそれを倒している俺達なら勝てない相手ではないということだ。

 尤も身体が小さいせいで周りを囲むコレオちゃんの身体に埋もれてしまい、また激しく噴き出す出血のせいで離れたところから援護しようにも上手く狙う位置を見定めることができなかった。

 

 お陰でコレオちゃん達だけに戦いを任せることになってしまう。

 相変わらず岩投げも両腕を乱暴に振り回す攻撃も凄まじい威力のようで高品質サドルに守られていてなお、コレオちゃん達の身体は傷だらけになっていく。

 それでもやはり数の暴力に加えて出血を伴う攻撃をガシガシ繰り出されては小柄なゴーレムの硬い身体でもそう長いこと耐えられるはずがなかった。

 

 見守っている俺達の体感としては長かったが、恐らくは大して時間も掛からず小型のゴーレムは地面の上に崩れ落ちていくのだった。

 

五百八十二頁目

 

 怪我をしていない個体こそいないがコレオちゃん達の中に致命傷というほど深い傷を負った個体もいなかった。

 これならば帰り道でまたゴーレムと戦わざるを得なくなっても一度は乗り越えられそうだ。

 動物の状態を確認し終えて少しホッとする俺の傍では、初めて見るアーティファクトに心奪われたように見入っている女性陣の姿があった。

 

 ソフィアもキャシーも、そしてルゥちゃんもこの幾何学的な形で発光するアーティファクトというお宝を目にして感動しているようだ。

 唯一ハンスさんだけは知識があるからかそれとも近い物を未来文明の中で見ているためかそこまで感動した様子はなかったが、それでも回収したそうに手を伸ばしていた。

 ……もちろん他の皆も回収したがっているようで、第二回じゃんけん大会が開かれたのは言うまでもない。




今回名前が出た動物

ティラコレオ(コレオちゃん)
ラブルゴーレム(ゴーレム)

今回手に入れたアーティファクト

岩山のアーティファクト
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