ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第715話

五百八十七頁目

 

 一旦洞窟前の拠点にコレオちゃん達もおいて置き、先に俺達人間だけアルケンに乗り換えて緑のオベリスクがある拠点へと戻った。

 そうして黒曜石を原料に作った台座の上に取ってきたばかりのアーティファクトを安置する。

 果たして途端に洞窟内にあったように光り輝き出したアーティファクトに皆が感嘆したような声を漏らした。

 

 初めて洞窟に潜りそこで手に入れた神秘的なお宝が相応しい雰囲気を醸し出しているのだから、そりゃあ感激の一つもするというものだ。

 尤も俺とフローラの時は病気&卵事件が重なってそれどころではなかった。

 ……もっと言えばこのアーティファクトを集めた先にある守護者との戦いを経験している身としては、そこまで有難がるほどの物には思えなかった。

 

 そんな俺でもこうして台座の上で輝いているアーティファクトを見ているとやっぱり神秘的に感じてしまい少しだけ心躍りそうになる。

 また何だかんだで苦労して手に入れたこともあってかソフィアもキャシーも、これが何か良く知っているハンスさんですらも魅入っており、しばらく動きそうになかった。

 まあ純粋に洞窟内では緊張しっぱなしで疲れているというのもあるかもしれない。

 

 実際にまだ幼く体力も少ないルゥちゃんは眠たげに横たわりながらも、やはりその眼差しはアーティファクトに釘付けであった。

 ……どうせしばらく使わないんだしルゥちゃんの玩具にしておいてもいいんだけど、どこかに持っていかれたり落とされたら困るしこのまま飾っておいたほうがいいのかな?

 

五百八十八頁目

 

 このまま休んでしまいたいところだが時間的にはまだ昼過ぎという感じで野外活動するのには余裕がある。

 そして今回の洞窟が思った以上にすんなり行けたことを考えると動物の傷が癒え次第、別の洞窟へ挑むこともできる。

 そう考えると少しでも早くコレオちゃん達の傷が治るよう今の時点で豚を輸送しておいた方が良いだろう。

 

 また他にもやりたいことは多い……サボテンスープの効能を調べたり、後回しにしていたゴーレムの捕獲についてだったり、まだちゃんと調べられていないワイバーンの谷についてだったり……そう思うとせっかくの時間を無駄にする気にはなれなかった。

 だからすぐにでも動きたいところだがこの砂漠で一人で動くのは厳禁と心に決めているため同行者が必要となる。

 そのため皆に声をかけてみたがキャシーとソフィアは眠たげなルゥちゃんを連れて水浴びをするつもりのようだ。

 

 残るハンスさんはちょうどエレメントダスト回収のためTEKラプトル牧場へ赴きたかったようで、そこへ寄ってくれるなら喜んで付き合うとのことだった。

 もちろん何の問題もないので早速彼と共に出かける準備に掛かる。

 ……しかしハンスさんと二人っきりで野外活動するのは物凄く久しぶりな気がするなぁ。

 

 逆に言うと俺って大体ソフィアとかキャシーと、つまり異性とばかり出かけていたことになるわけで……そりゃあ時折フローラが嫉妬するのも無理なかった、のかな?




今回名前が出た動物

ティラコレオ(コレオちゃん達)
アルゲンダヴィス(アルケン)
ロックエレメンタル(ゴーレム)
TEKユタラプトル
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