六百二頁目
遅れてやってきたハンスさんとルゥちゃんも含めて、皆でゴーレムと向き合ったところで早速捕獲作業に移った。
まずは俺とキャシーでゴーレムに射撃を行い擬態を解かせた。
そうしてこちらに狙いを定めて動き出したゴーレムが上手く罠風の建物に引っかかるよう誘導していく。
その際にゴーレムの岩投げが金属の壁にぶつかったりしたが、金属なだけに傷一つ付くことはなかった。
ティラノやギガノトの攻撃ですら文字通り歯が立たなかっただけにゴーレムでも壊せないとは思っていたけれど、それでもちゃんと検証出来て安心することができた。
こうなると後は目論見通り罠に嵌めてしまえば……と思うまでもなくゴーレムはものの見事にフローラの設計通り嵌って前進できなくなってしまう。
それでいて頭部だけはドア枠から狙える程度に見えており、逆に向こうの岩投げはドア枠の狭さに阻まれて届くことはない。
ここまで来たところでようやく他の皆に声をかけ大砲でゴーレムの頭に集中砲火してもらうのであった。
六百三頁目
幾ら巨体とはいえ超巨大な草食に比べれば小さい方であるためか、ゴーレムは意外と早く気絶してしまった。
これで後は食べ物を食べさせることができれば仲間にできる……のだが、この岩の塊みたいな奴は何を食べるのだろうか?
取りあえず普通の生き物みたいに出血した時のことを思い出し、生肉や果実などを渡してみたが食べようとはしなかった。
ただ反応がある辺り何かしらは食べてくれるはずであり、超巨大な草食の様にサドルをつけたら仲間になるというわけではなさそうだ。
それでも万が一のことを考えてハンスさんとルゥちゃんには拠点に戻ってゴーレムのサドルを作っておいてもらうことにして、残った俺達はとにかく手持ちの餌になりそうなものを片っ端から与えてみることにした。
こんがり肉や冷蔵庫に保管してあった霜降り肉、オベリスクの周りにある水たまりの中に居る魚から取れる魚肉類、更にはレアな花や不思議なキノコなども与えてみた。
しかしどれもこれも駄目であり、次いで食料そのものでなく調味料である塩を与えたところでふとあることを思いつく。
……駄目だったけれどこの塩は砂漠でしか取れない素材、そしてゴーレムもこの砂漠にしかいない固有種っぽい……まさかとは思うけれど砂漠でしか取れない素材の中にこいつが食べる餌があるんじゃないか?
あくまでもただの思いつきでしかないがどうせならばと試してみたところ、何と硫黄を美味しそうに食べ始めたではないか。
……まさか硫黄を食べるだなんて驚きだが、とにかく食べてくれるものが見つかったのだからこれで問題なく仲間にすることが出来そうだ。
今回名前が出た動物
ロックエレメンタル(ゴーレム)
ティラノサウルス
ギガノトサウルス
ティタノサウルス(超巨大な草食)