ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第724話

六百四頁目

 

 どうやらゴーレムは餌に関しては見た目通り、と言っていいのか分からないがとにかく鉱物系を好む様だ。

 尤も硫黄以外にも石や粘土には食いついてくれるのだが、何故か水晶や黒曜石などは気に入らないようで結構好き嫌いが激しそうではある。

 まあ簡単に手に入る石を食べてくれるのだから問題にはならないだろう。

 

 むしろ俺が心配していたのはギガノトの時のように途中で目を覚ましたりしないかということであった。

 何せ普通に麻酔矢を打ちこんでも全く効果がなく気絶させるしかなかった相手なだけに黒い果実や麻酔を口に入れたところで効果があるとは思えないからだ。

 それでも念のため一応試しておこうと麻酔薬を口の中に流し込んで様子を伺ってみるがやっぱり変化は……あれ?

 

 ……これ効いてるっぽいぞ?

 じゃあ何で麻酔矢とかが効果なかったのか、なんていうちょっとした矛盾めいた不思議はこのARKではあり触れているので今更突っ込んでも疲れるだけだ。

 これが自分達に不利な現象ならともかく都合がいいのだからそういうものだと割り切って受け入れるとしよう。

 

六百五頁目

 

 俺の代わりに女性陣は外皮が硬いせいで麻酔が体内まで届かなかったせいだとか口から入れたからこそ効果があったのではないかなどと推論を交わし合っていた。

 そんな彼女達を他所に俺は念入りにゴーレムが起きないよう硫黄と共に麻酔を飲ませ続けた。

 お陰で結構な時間が掛かったが、何とか途中で目を覚ますことなくゴーレムは俺達に懐くような仕草を見せ始めた。

 

 こうなれば後は起きるのを待つだけ……気が付けば女性陣も固唾を飲みながらじっとその時を待っていた。

 そしてついに目を覚ましたゴーレムは軽く体を震わせたかと思うと他の動物と同じような反応を見せ始める。

 どうやらこの空想生物も問題なく仲間にすることができたようだ。

 

 こうなると気になるのは乗り心地だが、そのタイミングでサドルを作りに行っていたハンスさんが戻ってくる。

 もちろんキャシーとソフィアが最初に乗りたいと主張し始めた……があえて俺はジャンケンなどせずに自分が真っ先に乗るつもりでいた。

 ……強さも懐くまでの長さもどこかギガノトを思い出させるだけに仲間にした後に暴走することもあり得るのではないかという不安があったからだ。

 

 未だにフローラが命を落とした時のことは頭に焼き付いている……あんな酷いことを二度と起こさないためにも非常時に尤も対処できるだろう俺が乗って調べてからでないと……




今回名前が出た動物

ロックエレメンタル(ゴーレム)
ギガノトサウルス
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