ARK とある青年の日誌   作:車馬超

725 / 1041
第725話

六百六頁目

 

 前にフローラ関連の話もしてあったことが幸いして理由を説明するとみんな何とか納得してくれた。

 それどころか万が一に暴れた時のためにとアルケンでいつでも掴み上げられるよう待機していてくれるほどだ。

 俺もまたもしも振り落とされた際は前の洞窟攻略で使わなかったグラップリングフックで仲間のアルケンの元へ一気に避難できるよう身構えつつサドルを付けたゴーレムに乗って色々試してみることにした。

 

 するとこのゴーレムは思っていた以上の性能を発揮してくれた。

 足は相変わらず鈍重だがこちらの指示で走らせることができるので野生の頃よりは素早く動くことが出来そうだ。

 また遠距離への攻撃として岩投げもまたこちらの指示に従ってしてくれるため、上手く狙いをつけられれば一方的に相手を倒すことが出来そうである。

 

 それどころか飛行生物などの本来手が届かない場所に居る相手にも攻撃を当てることができるではないか。

 ……敵であるときは一番警戒すべき厄介な攻撃手段であっただけにこちらが利用できるとなると物凄く便利そうである。

 ただ身体が巨体過ぎるためジャンプなどはできそうにない。

 

 尤も小さい隙間などは歩幅で強引にわたることができそうだが、それでも足場の悪いところで運用するのはちと心許ない気がした。

 それでもこの砂漠……特に外周部の砂漠などで運用する分には何も問題がなさそうである。

 ……そうここまではギガノトも問題なかったのだ……だからこそ実際に敵と戦ってみて攻撃を受けた際の反応をチェックしないとな……

 

六百七頁目

 

 まさか俺の危惧が全て杞憂だったとは……本当にこのゴーレムは伝説の生き物であるかのような優秀さだ。

 何せ外皮が硬すぎるせいで相手の攻撃が殆ど身肉に届かないらしく、非常に頑丈で大抵の攻撃では文字通りビクともしないのだ。

 それでいて体力も物凄く高いようで、まともに殴り合ったらそれこそ同じぐらい力のある化け物を相手にするか或いは出血死を狙うぐらいしか負けようがないと思えるほどだ。

 

 そう考えると俺達の倒し方はある意味で最適解であり、偶然出血することに気づけなければまだまだこいつに苦汁を舐めさせられていたかもしれない。

 しかし野生の頃に厄介だった点が味方になってもこうもそのまま利点として生かすことができるだなんて嬉しすぎる。

 ……前の島に居た穴から飛び出す害悪なんかは仲間になった途端にほぼ役立たずになり果てて腹が立ったものだが、ここまで優秀だと逆に何か落とし穴がありそうで怖くなる。

 

 尤もわざと攻撃を受けてみてもギガノトのような反応は見られなかったので暴走する心配もなさそうだ。

 それこそ移動速度とジャンプできない点を除いて弱点らしい弱点は……いやもう一つ、余りに巨体過ぎて洞窟探索は愚か使えそうな場所が限られそうなのは欠点かもしれないな。

 しかし恐らく特殊な動き方が出来る生き物だけ排除するオベリスクは問題なく通ることができるだろうし、守護者との戦いでは存分に役立ってもらうことになりそうだ。

 

 ……まあやっぱり巨体だからこいつを連れて行くとなるとオベリスクのワープ範囲に連れ込める生き物が減ってしまいそうだし、或いはこいつより強くて便利な生き物がいるのなら話はまた変わるけれど……でもまあそんな都合の良い守護者向けの動物がそうそういるわけないか。




今回名前が出た動物

アルゲンダヴィス(アルケン)
ロックエレメンタル(ゴーレム)
ギガノトサウルス
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。