六百十三頁目
どちらにしてもワイバーンに関してはゴーレムの数が揃わないことにはどうにもならない。
それに対して次の洞窟攻略への準備は既に完了している。
だから明日の予定が洞窟攻略に決まったのはある意味必然であり、もちろん誰からも文句が出てくることはなかった。
……ただ誰が行くのか、という話になると少しだけ問題が発生してしまった。
前回の洞窟攻略があんまりにもスムーズだったこともあり、結果的にみんなが居なければ切り抜けられないような事態にはならなかった。
そのためか拠点に残って作業する組と攻略組に別れた方が効率的ではないかという意見が出てきたのだ。
実際問題前の島でも余程難易度が高いところでない限りは皆で洞窟に行くような真似はしなかった。
だから今回も最低限の人数でチャレンジしてみて、難しそうなら改めて皆で出直せばいい。
そう思ったから役割分担を決めようとしたのだが、そこで居残り組の方が多くなってしまったのだ。
どうもソフィアとキャシーはゴーレムの捕獲を優先したいようであり、またハンスさんは動物の扱いが他の人に比べて上手くないこともあり、下手についていってまた水場に落ちるなりして足手まといになるよりは拠点に残って他の作業をした方が活躍できると判断したようだ。
逆にまさかのルゥちゃんが洞窟攻略へ行きたいとばかりに手を挙げてきた。
ピカピカ光るアーティファクトや救援物資の入ったカプセルに興味津々だったこともあり、それらが手に入る場所だとわかっているのか物凄く無邪気にピョンピョン飛び跳ねながら一緒に行くと主張を繰り返している。
……確かにゴーレムの数を揃えることはオベリスクの奥に居る守護者との戦いにも役立つからやっておいてくれるのは有難いのだけれど……流石に幾ら俺でもルゥちゃんと二人で未知の洞窟に潜るのはキツすぎるんですが?
六百十四頁目
結局、俺は朝一でルゥちゃんとソフィアの二人を連れて新たな洞窟へと挑むことになった。
幾ら何でも俺とルゥちゃんだけで活かせるのは不味いとなったところ、ゴーレムの捕獲には誘導できるキャシーともう一人誰かが居ればいいだけだからとソフィアが付いてきてくれることになったのだ。
ソフィアも俺やキャシーに比べれば少し頼りないところもあるが、それでもいざという時に動物を操る手数や重火器での援護が歩かないかは大違いだ。
それに何より幼いルゥちゃんが変な真似しないよう見守ってくれる人員が居るだけで俺が自由に動けるようになるので本当にありがたい限りだった。
これなら後はこれから挑む洞窟がヤバい難易度でない限りは何とかなるだろう。
……前の島みたいに毒ガスが噴き出てたり環境的にヤバい上に強敵ばかりいるようなところだったらどうしたものかな?
今回名前が出た動物
ファイアワイバーン(ワイバーン)
ロックエレメンタル(ゴーレム)