ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第748話

六百五十四頁目

 

 とにかく方針が決まったところで二人はまず大砲を背負って移動できるパララ君を捕獲し、安全最優先にするため見ての通り金属の建材でガッチガチに固めた移動拠点化していった。

 更にちょうど近くへ降りてきたモスラの同種を見て俺達がワイバーンから逃げた時の話を思い出し、万が一の際はこの子の鱗粉を利用しようと思いつき仲間にしておいた。

 そうして準備が整ったところで改めてアルケンに乗り歩いて行ける距離に居るゴーレムに目星をつけていき、俺達が戻るまで実際にゴーレムとモスラ二号に非常逃走用のアルケン達も連れてメタルパララ君で捕獲の旅に出ていたのだ。

 

 果たして無抵抗状態にした味方のゴーレムを前に出し、そっちに意識を取られている野生のゴーレムを横から打ち抜く作戦は思った以上に上手く行ったそうだ。

 しかしどうしても盾代わりにしているゴーレムの損傷は激しいため一戦を終えるたびに新たに仲間にしたゴーレムを盾役にする必要があったらしく、だからこそ連れて帰ってきた三体のゴーレムのうち二体は瀕死の重傷を負っていたのだ。

 尤も何度か危うい面はあり結局モスラ二号は失われてしまったようだが最終的には五体ものゴーレムを仲間にできたのだから成果は上々と言えるだろう。

 

 ……ゴーレムほどの生き物を罠抜きで捕獲できてしまえるところを見ると、もうキャシーは俺が見ていなくても動物に関しては任せっきりでも良さそうだ。

 それどころかキャシーは今回でコツをつかんだから今後はもっと効率的に捕獲してこれると思うと胸を張っている……が未だにへとへとなハンスさんは勘弁してくれとばかりに力なく首を横に振っていた。

 何でも最初のうちは無理しないよう一体捕獲するごとに拠点へ戻って一息ついてから……だったのに最後の方は戻る時間が勿体ないと次から次へとゴーレムを探して回る羽目になったそうだ。

 

 もちろん道中で襲ってくる敵にも対処しないといけないし大砲の弾だって移動しながら作る必要があったそうで……まあ物凄く大変だったのだろう。

 だからかキャシーが会話の中で何度もハンスさんの協力のお陰でと持ち上げるようなことを口にしていたが、いつもなら派手に喜びそうなところ引きつったような笑みしか浮かべていなかった。

 逆にソフィアは七体もいるゴーレムを見て目を輝かせながら、この調子ならワイバーンの捕獲も近いですねと言っている始末であった。

 

 ……うぅん、確かにワイバーンに魅力を感じないかと言われると嘘になるが……俺個人としては洞窟攻略も進んでオベリスクの起動も目途が尽きつつある今あんな空飛ぶ危険生物とは進んで関わりたくないんだけどなぁ。




今回名前が出た動物

パラケラテリウム(メタルパララ君)
リマントリア(モスラ二号)
ファイアワイバーン(ワイバーン)
ロックエレメンタル(ゴーレム)
アルゲンダヴィス(アルケン)
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