ARK とある青年の日誌   作:車馬超

750 / 1041
第750話

六百五十七頁目

 

 俺とキャシーが捕獲している間にハンスさんが疲れた体を引きずるようにして作業台に縋り付き、何とか金属の防護柵を作っておいてくれた。

 またソフィアはルゥちゃんと一緒にコレオちゃん牧場から連れ込めそうなサイズの幼体を見繕ってくれていた。

 その上で外はまだもう少しだけ太陽が沈むまで時間がありそうだったのでもう一度あの洞窟に潜ることにした。

 

 もちろん攻略しきるつもりではなく例の隙間の先に金属の防護柵を置いて安全地帯を確保しておくのと、どの動物を連れ込めるのかを確かめておくのが目的だ。

 もう隙間までの地形は把握しているので迷うことなく進めるし、俺とキャシーでならばコレオちゃん軍団を引き連れて行けばそう時間も掛からず往復できると踏んでのことだ。

 そしてコレオちゃん軍団たちにも洞窟の入り口付近の安全な場所で繁殖活動をさせる指示を出して更に多くのコレオちゃんの幼体を隙間の奥まで連れ込める状態にしたい。

 

 そのためには少しでも早くから指示出しておいた方が良いため今日のうちに動こうという話になったのだ。

 ……あの先に何が待ち受けているか分からないが前の洞窟の様に小型のゴーレムが居るかもしれないし、やっぱりコレオちゃんの数は一匹でも大いに越したことはないのだから。

 

六百五十八頁目

 

 洞窟を出てから時間が経っていることもあり、隙間までの道中には再びムカデや蜘蛛が沸いていた。

 しかしその程度でコレオちゃん軍団の敵になるはずもなく、また今回は豚が一緒なので多少怪我をしても気にしないでいいため一気に突き進むことができた。

 お陰で目論見通りに対して時間も掛からず隙間の場所までたどり着いた俺達は早速どの動物が通れるのかを試してみることにした。

 

 すると通れると見越していた狼達だけでなく何と豚までもがギリギリ潜り抜ける事が出来てしまった。

 ……何故殆ど体格が一緒の豚が通り抜けられるのに一番連れ込みたいコレオちゃんだけピンポイントで駄目なのか不思議、というよりも久しぶりに底意地の悪さを感じるぞ。

 特にコレオちゃんと同じように壁を這い回れるが戦闘力で大幅に劣るオオトカゲが連れ込めるのも怪しいところだ。

 

 ……どうせオオトカゲでいいやと妥協して進んだりしようものなら小型のゴーレム辺りが急に湧き出してくるに決まってる、絶対に騙されるものか!

 そんな強い決意の元に俺達は金属の防護柵を設置して回り、コレオちゃんの幼体を安全に育てられる環境作りに勤しむのであった。




今回名前が出た動物

ティラコレオ(コレオちゃん)
ラブルゴーレム(小型のゴーレム)
アースロプレウラ(ムカデ)
アラネオモーフス(蜘蛛)
ダイアウルフ(狼)
ダエオドン(豚)
メガラニア(オオトカゲ)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。