六百八十九頁目
人間を抑えるのに使えるのではという俺の案にソフィアは目から鱗とばかりに手を打ちながら首を激しく縦に振って見せた。
尤も彼女は拠点に粗暴な輩が襲ってきた時の対処としてではなく、人間も巻き込んでしまいそうな状況でも使える罠という意味で感心しているようである。
まあ実際に使えそうかは試してみないと分からないが、これから他所のトライブの人間と行動を共にする際に役立つかもしれない。
そう思ってソフィアが回収していた分を少し分けて貰うことにした。
代わりにもし出先でその植物が育つ種を見つけたら……真似なソフィアがスケッチしておいてくれたので判別できるためそれを回収して帰ることを約束する。
……ちょっと話は反れるがソフィアのしているスケッチという手段は情報共有する上で思っている以上に便利なのかもしれない。
尤も絵心がない人間がやると下手したら逆効果になりかねないのが困ったところだ。
何ならカメラでも自作できれば話は別だが多分そういう趣向品判定になりそうなのは思い付けな……あらら?
駄目元でインプラントを眺めてみたら思い付けてしまった……このARKの主が俺達に何を求めているのか一周回ってわからなくなりそうだ。
なおカメラ自体は物凄く希少な素材が結構要求されるため結局今の時点では制作を断念するしかないのだった。
六百九十頁目
不測の事態に備えるべきしっかりと休息を取った俺達は朝を迎えると早速約束した合流地点を目指した。
緑のオベリスクから南下したところにある水脈の上に建てられている井戸の傍、そこに大量の動物とその上に乗る人たちが待機していた。
パララ君の同種や瘻付きに馬、モスラの同種といった草食に始まり、狼にダチョウもどきにラプトルにサーベルタイガー、更にはワニや針トカゲにコレオちゃんの同種まで揃っている。
またどこで見つけてきたのかこの砂漠で俺達は一度も目にしていない親指の爪が特徴的な奴と個人的に嫌な思い出のある背中に刺の生えたステゴに似た奴も居て、ついつい眉をひそめてしまう。
それはともかく集まっているのは全体的に小粒な奴ばかりだしサドルが付いていないのも多いが、流石にこれだけの数が揃っていれば多分ティラノクラスの襲撃でも一度は跳ね返せそうだ。
ただ逆を言えばティラノを超える規格外の輩……ギガノトは一度も見かけていないから多分内にしてもゴーレムや、それこそこれから向かう外周部の砂漠に巣くっているサンドワームを相手にするのは難しいだろう。
これはやはり当初の想定通り前線に出て戦う役目は俺達が全面的に請け負い、皆には自衛に徹してもらうべきだろうな。
今回名前が出た動物
パラサウロロフス(パララ君の同種)
モレラトプス(瘤付き)
エクウス(馬)
リマントリア(モスラの同種)
ダイアウルフ(狼)
テラーバード(ダチョウもどき)
ユタラプトル
サーベルタイガー
カプロスクス(ワニ)
モロクトカゲ(針トカゲ)
ティラコレオ(コレオちゃんの同種)
イグアノドン(親指の爪が特徴的な奴)
ケントロサウルス(背中に刺の生えたステゴに似た奴)
ティラノサウルス
ギガノトサウルス
ロックエレメンタル(ゴーレム)
デスワーム(サンドワーム)