ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第770話

六百九十九頁目

 

 わざとやってるのかこいつらはっ!?

 何でサンドワームを四体もほぼ同時に引き連れて戻ってきやがるんだっ!?

 まさか俺達の持ってる資源とかが欲しいから罠に嵌めて殺そうとしてやがるのかっ!? ふざけんなクソっ!!

 

 ……ついつい感情的に書きなぐってしまったが、突然四体ものサンドワームが四方から一斉に迫ってきたら取り乱すなという方が無理な話だ。

 まして直前に特殊個体のサンドワームと戦い消耗している状態ということもあり俺達を嵌め殺すためにわざとやっている可能性まで頭に浮かんでしまった。

 尤も実際は単純に逃げた先でサンドワームに襲われた奴らが慌てて引き返してきたタイミングが被っただけのようだ。

 

 その証拠、というには余りに残酷だがアルケンの上に居る俺に助けを求めていた彼らは主戦力であるゴーレム達の待機している場所にたどり着く前にサンドワームに吹き飛ばされてしまい……幾ら何でも自分の命と引き換えにしてまで俺達を襲おうとするとは思えない。

 少しばかり彼らを疑ったことを後悔するが、もし信じていたとしてもあの状況では彼らを助けることは不可能だっただろう。

 こういう事態にならないよう出発する前に俺達から余り離れないよう言っておいたというのに……何だか物凄く後味が悪い結果になってしまった。

 

七百頁目

 

 皮肉なことに少し離れたところで同行者がやられたため、サンドワーム達は俺達に気づくことなく砂に潜っていった。

 お陰で四体から同時に襲撃を受けずには済んだわけだが周囲を囲まれている状況に変わりはない。

 これでは残る他の同行者達が戻ってきても先ほどの二の舞になるだけだ。

 

 そうならないためにもアルケンで空の上から周囲を見回し戻ってこようとする人に注意を促そうとした。

 しかし何度確認して見ても彼らが戻ってくる様子は全くなかった。

 立て続けにサンドワームに襲われたことでもうこんな危険な場所にはいられないと逃げ帰ったのか、同じような景色ばかり続く場所のため迷って戻れなくなってしまったのか……まさか全滅してしまったとは思いたくない。

 

 どちらにしてもいつまでもこの場で立ち尽くしているわけにも行かず、進んだ先で合流できる可能性にかけて俺達は移動することにした。

 もちろん周りを囲んでいるサンドワームが反応することになるが一方向にまっすぐ進んで行けば反対側に居るサンドワームには背を向ける形となり距離が離れるため四体同時に襲われることは無いはずだ。

 尤も戦闘が始まればその騒がしさで気づかれてしまう可能性は零ではないが、そんな最悪の事態になったら飛行生物に乗って空から指示を出すことに徹すれば最悪の事態だけは回避できるだろう。

 

 ……いや犠牲者が出てしまった今の時点で既に最悪の事態ではあるのだが。




今回名前が出た動物

デスワーム(サンドワーム)
アルゲンダヴィス(アルケン)
ロックエレメンタル(ゴーレム)
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