ARK とある青年の日誌   作:車馬超

780 / 1041
第780話

七百十七頁目

 

 小さい奴の処理はシャルル少年に任せて俺とハンスさんはゴーレムを分断しにかかる。

 俺は遠距離武器でこちらに狙いを定めさせた後でアルケンに乗って例の捕獲用の罠がある場所まで誘導しにかかる。

 アレに嵌めてしまえば取りあえずは無力化が出来るからだ。

 

 それに対してハンスさんは物凄く疲れたような表情を浮かべながらも手慣れた様子でメタルパララ君を位置調整しながら仲間のゴーレム達を盾にするよう間に潜り込ませた。

 ……動物の扱いが苦手だったはずのハンスさんだが、キャシーにほぼ半日無理やりゴーレム捕獲に付き合わされただけあってその時の経験が活きているようだ。

 これなら向こうは任せておいても問題はないだろうと、俺は俺で自分の作業に集中する。

 

 尤も警戒すべきことは岩投げとアルケンのスタミナぐらいなものであり、時間こそかかったが何とか罠に嵌めることが出来た。

 後はこの隙に他のところへ協力しに……と思う間もなくハンスさんから無線連絡が入る。

 どうも既にシャルル少年は拠点を案内する際に紹介しておいた俺達の動物を上手く嗾けて豚やラプトル達をあっさり一掃してしまったらしく、今はハンスさんのところへ合流しているようだ。

 

 そして二人いれば強引にゴーレムを捕獲できることは実証済みなハンスさんはこのまま駆除ではなく捕獲作業に移っていいか尋ねてくる。

 もちろん捕まえられる余裕があるのならそうした方が良いに決まっている。

 だから無理しない範囲でならと伝えると、これだけ安定している状況なら問題なく捕獲できると断言されてしまう。

 

 ……罠に嵌めてるわけでもないのに安定しているとか、キャシーに連れまわされた時はどんだけ修羅場だったんだろうか?

 

七百十八頁目

 

 襲撃してきた動物のうち、残るゴーレムの片方をハンスさんがシャルル少年と協力して捕獲している。

 これならば俺も罠にかかって無力化している個体なら一人でも安全に捕獲できる。

 そう思って早速大砲を打ち込みに掛かる……が大砲の弾を作る素材が足りなかった。

 

 前に漬かった時に大砲とセットで使えるよう傍に準備しておいたのだが、恐らくメタルパララ君の方で使うからそちらに移したのだろう。

 尤も拠点に戻れば幾らでも素材は備蓄されているので持って来ればいいだけ、なのだがゴーレムから目を離すのは少し不安だ。

 前の島でたまにあったことだが罠や環境に嵌って動けなくなっているのを確認してから見えなくなるほど距離を取ると、どういうわけか後で戻ってきた時には壁抜けでもしたのかと思いたくなるほど見事に抜け出して自由になっているときがあるのだ。

 

 だから出来れば俺が見張っている間に他の誰かに素材を持ってきてもらいたいのだが手が空いているのは拠点に残っているルゥちゃんぐらいだ。

 少し悩むところだが一応襲撃してきた動物は無力化出来てほぼ安全は確保できている状況だし素材を持ってきてもらうぐらいなら大丈夫だろう。

 そう思ってまた無線を使ってルゥちゃんに連絡を取ると、わかったと即答してくれた返。

 

 やっぱり自分も協力したくてウズウズしていたようで、実際に俺に言われた材料をすぐに揃えるとアルケンに積んで持ってきてくれた……カンガちゃんに乗って。

 ……まさか飛行生物に乗らないで荷物運びに使うだなんてびっくりだけれどそういえばルゥちゃんはカンガちゃんがお気に入りだったっけ。




今回名前が出た動物

ロックエレメンタル(ゴーレム)
アルゲンダヴィス(アルケン)
パラケラテリウム(メタルパララ君)
ダエオドン(豚)
ユタラプトル
プロコプトドン(カンガちゃん)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。