ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第786話

七百二十八頁目

 

 早速外周部の砂漠へ乗り出す……前に洞窟の奥へ戻したコレオちゃん達をまた外周部の砂漠へ移送する作業を行うはめになる。

 ただ何匹かお腹が膨らんでいる雌個体が居たので雄一体と合わせてそれだけは残しておくことにした。

 そして残るコレオちゃん達をルゥちゃんを除く皆でアルケンを使って輸送を開始した。

 

 もちろんシャルル少年も一緒に手伝ってもらっているのだが、その際にトライブ入りたての彼に懐くよう軽く接して回る必要があった。

 別のトライブから来たために縄張り意識か何かが関係しているのか、こうしないと俺のトライブの動物達はシャルル少年の命令に反応しないことがあるのだ。

 恐らくこれはトライブの仲間でない人間の命令に従って行動されたらヤバいことになるのでそういうのが分かる程度の知性を持たされているのだろう。

 

 ……逆に言えば昨日の襲撃が起きた時点でまだ正式にトライブ入りしていなかったシャルル少年はろくに命令を聞かない俺の拠点に居る動物の、攻撃を受けた際に反撃する習性を利用して迎撃して見せたということになる。

 これに関しては小型の動物とはいえ相手をさせてしまった俺の采配ミスであり反省しなければいけない。

 当然シャルル少年にも謝罪したのだが、当の本人はこれぐらい熟して当たり前だと思っていたようでむしろ入団の試練としては軽い方でよかったとまでいう始末であった。

 

 ……この言いかただと多分モーリツさんのところでは一緒に行動する際の人員の見極めに入団試験っぽいのをやってるみたいだが、仮にも襲撃イベントの対応より厄介な試練ってあの人は何をやらせているんだろうか?

 まあそんなシャルル少年なだけにアルケンの操縦も完璧であり、苦手そうにしているルゥちゃんを気に掛けながらもあっさり一発で目的の動物を掴み上げてみせるのだった。

 

七百二十九頁目

 

 キャシーと同じぐらい動物を扱う才能のあるシャルル少年が一時的にとはいえ仲間になってくれたのは非常にありがたいことであった。

 お陰であっさりとコレオちゃんの移送も終わり、昼前の時点でメタルパララ君達と共に皆で外周部の砂漠へと乗り出すことができた。

 その際に襲ってくる敵に対しても攻撃に専念する係と防御に専念する係、そして手の足りない方をフォローする予備役まで確保できるようになり安定感がぐっと増した。

 

 これならもう昨日の様にいきなり複数体のサンドワームに囲まれても対処できてしまうだろう。

 尤も今回に関しては観察力に優れているソフィアが周囲を警戒しているため、向こうがこちらに気づく前に砂煙などで察知して警戒するよう呼び掛けてくれる。

 そのため逆にこちらから砂に潜っているサンドワームに囮のゴーレムを近づけさせ、反応したところを後ろから一気に奇襲を仕掛けることでほぼ一方的に駆除できてしまった。

 

 皆で来ているからというのもあるけれど、これなら今回は安心して巡回できそうだな。

 ……しかしせっかくのチャンスだからとサンドワームの頭に大砲を打ち込んでみたが欠片もよろめくそぶりを見せなかった辺り、やっぱりあいつは仲間にできないのだろうか?




今回名前が出た動物

ティラコレオ(コレオちゃん)
アルゲンダヴィス(アルケン)
パラケラテリウム(メタルパララ君)
デスワーム(サンドワーム)
ロックエレメンタル(ゴーレム)
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