ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第788話

七百三十二頁目 

 

 それなりにゴーレムを捕獲できたところでもと来た場所へと戻ると既にこちらに興味を失ったカマキリが単独でうろついていた。

 後は周りの動物を処理して安全を確保できた時点で捕獲作業に移ればいいわけだが、まずはキャシーからやってもらうことにした。

 サボテンスープと防虫剤を飲んだ上で匍匐前進してカマキリに近づいていくわけだが……ほんの少しだけ動きがギクシャクしている。

 

 一体どうしてなのかと不思議に思うが、ソフィアが複雑そうな顔をしながら自らの胸部に手を当てるのを見て何となく察した。

 ソフィアならともかくキャシー程のサイズだと匍匐前進したら色々と引っか……下手しなくともセクハラになりそうだからこれ以上考えるのは止めておこう。

 それよりああしてモタモタしている間にカマキリが気づいてしまう危険性もあるわけだし、いざという時に備えてそっちの動きに集中しなければ。

 

 ……なんて俺の警戒は杞憂に終わりキャシーはあっさりとカマキリを仲間にしてこちらへ連れて帰ってくるのだった。

 

七百三十三頁目

 

 次いでシャルル少年の番になったがこちらは特に匍匐前進なども問題なく行えて、これまたあっさりカマキリを仲間にして連れて戻ってきた。

 しかも今回仲間にした個体はそれぞれ性別が異なっておりこれでカマキリも繁殖させられる状態になった……ゴーレムの様に繁殖不可能でなければの話だが。

 まあその辺の検証は拠点に戻ってからするとして、この時点で目的を達した俺達はこの後どうするか少しだけ話し合ったが結局このまま当初の予定通り外周部の砂漠での素材集めを続けることにした。

 

 何せ希少素材である有機ポリマーからセメントの材料となるキチンケラチン質の素材が採取できる動物がここには多いのだ。

 またここにしかいないサンドワームからしか採取できない角はカマキリの餌以外にも病気を治療できる解毒薬の生成に必要な物である。

 前の島で何度も病気に苦しめられたことを思えばこれもまた予備を確保しておきたいところだ。

 

 更にまだ先の話だがTEKレプリケーター関連に使用される黒真珠は海のないこのARKでは今のところ、時折サンドワームの体内からしか発見できていないのだ。

 これもまただんだんエレメントが溜まりつつある現状、そろそろ集めに掛かった方が良い。

 今後も物資の消費は激しくなっていくだろうしそれに備えるためにも、今日のところは一日かけてこの外周部の砂漠で素材を集め、ついでに折を見てゴーレムも捕獲していくことにしたのだった。




今回名前が出た動物

ロックエレメンタル(ゴーレム)
カマキリ
デスワーム(サンドワーム)
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