ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第792話

七百三十八頁目

 

 改めて図面の通り柱やハッチ枠や斜めの三角屋根などを図面の通り設置して完成した罠はやっぱりどこか祭壇にも似た不可思議な形であった。

 果たして本当にこれでワイバーンが嵌って動けなくなるのか気にはなるが、右手首を見れば愛するフローラのホログラムが自慢げに胸を張っているのだからきっと大丈夫なのだろう……多分。

 とにかく罠は完成したわけで後は動物輸送組が来るのを待つ……前にどうせだから簡易拠点も作っておくことにした。

 

 ワイバーンの谷を攻略するのにどれだけ時間が掛かるか分からないので休憩するための場所や物資を置いておくための場所はあった方が良いに決まっている。

 特にギガノトの前例を思えばワイバーンがどれだけの麻酔で眠るのか想像もつかないところだし、またゴーレムの様に大砲を頭に打ちこんで昏睡させるタイプの可能性もある。

 後は単純に前の拠点が襲撃も始まっており引っ越しを考えた方が良いのも理由の一つだ。

 

 尤も幾ら余った金属の建材で作ってもここだとワイバーンやサンドワームに襲撃されるかもしれないと思うと安眠できそうにはないわけで……やっぱり攻略用の避難場所として運用して夜寝るときは近いところにある赤いオベリスク近辺の拠点に行った方がいいだろう。

 

七百三十九頁目

 

 簡易な拠点も完成し大砲も罠の前に設置したところで大きな足音と微かな振動を伴いながら巨大な生き物が近づいてくる気配がした。

 振り返ってみればゴーレムの巨体が何体も連なってこちらへと歩いてくるのが目に入ってくる。

 念のために望遠鏡で確認してみるが背中に付いている高品質なサドルにシャルル少年が乗っていることからも間違いなく俺達のトライブのゴーレム軍団だとわかった。

 

 ……しかしまだ距離があるのにはっきりわかる巨大な人型が歩いてくる姿に何というかまるで某映画に出てくる巨神兵の進軍が連想されて、何だか少しだけテンションが上がってしまう。

 この感動を他の人とも共有したくなりキャシーやソフィアの方を振り返ると彼女達もまたどこか感慨深げにゴーレム軍団が近づいてくるのを眺めていた。

 ただ残念ながらというか当然と言うべきか経験した時代が違いすぎる二人には巨神兵云々などと言っても伝わるはずもない。

 

 俺より未来から来たハンスさんならば少しは理解してくれたかもしれな……いややっぱり時代が離れすぎていて逆に古い映画の話なんか付いてこれないだろう。

 唯一可能性があるとすれば俺と同じく恐竜が出てくる有名な某映画を知っていたフローラだろうが、彼女は時代はともかく住んでいた土地の問題でやっぱりわかって貰えないかもしれない。

 そう思いつつも右手首を眺めてみるとフローラも何かを連想しているようではあったが、俺とは違い何とも言えない複雑そうな顔をしていた。

 

 それでも俺と意見を共有したい気持ちはあるようで必死に足を大きく持ち上げるとまるで地ならしするかのように踏み下ろして歩いていく仕草をしてくるが……そんなことをする巨人が出てくる創作品にまるで覚えがない。

 物凄くマイナーな作品なのか単純に日本のアニメとか漫画には関係のない海外で有名な話なのだろう多分。

 ……まさかとは思うけれど俺とフローラの間にもちょっとぐらいは時間にズレがあるだろうし、そのせいで彼女は知っているけれど俺はまだ知らない巨人が進軍する有名作品が生まれてたりするとすれば……まあだとしても巨人ってのは日本人には余り馴染みがない気がするし、巨人の神話とかがある海外の作品なんだろうなぁ。




今回名前が出た動物

ファイアワイバーン(ワイバーン)
ギガノトサウルス
ロックエレメンタル(ゴーレム)


『「ARK:アニメーションシリーズ」12月20日配信決定』
 
マジでARKがアニメになるんですかっ!?
ヤッター楽しみー……だけどParamount+で独占配信ってのががが……見れるかなぁ?
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