七百五十六頁目
ああくそ、何度も何度も何度も思ったことだがARKの設計者はどこまで底意地が悪いんだっ!!
まさかワイバーンミルクと冷気が相性悪くて冷蔵庫で保存できないだなんて思ってもみなかった。
そりゃあ確かにマグマが流れる谷の中で暮らしている生き物の母乳なのだから熱に強い分冷気に弱い性質があっても不思議ではないけれど、それでもこの腐りやすい土地で腐りやすいミルクが冷蔵庫で保存できないのは嫌がらせにしか感じられない。
結果的には応急処置として食料保存庫&食料保存塩の組み合わせで保管していた現状がベストのようだ。
しかしこれで果たして幼体たちが大人になるまで持ってくれるだろうか?
まあそもそもの話、本当にワイバーンの幼体にワイバーンミルクが必要かどうかもまだわかっていないので全て杞憂に終わる可能性も無くはない。
それでも一応幼体が孵化する時にワイバーンミルクの在庫が全部腐っているようならば、新しく採取しに行っておいた方が良いだろう。
七百五十七頁目
エアコン複数台設置方法は上手く行ったようだ。
全部で5つ回収した卵だが取りあえず孵化させるところまでは上手く行きそうだ。
……しかし明るいところで改めて見てみると形状やサイズこそどれも同じだが色に関しては赤っぽいの青っぽいのと緑っぽいの三種類に分かれている。
単純に考えるなら赤い卵は炎を吹くワイバーンのもので、青は電撃を放つワイバーン、そして緑は毒を吐くワイバーンの産んだもののように思われる。
実際のところは生まれて見ないと分からないが、もしそうならば一応全種類のワイバーンが揃うことになりそうだ。
……もしかしたら特殊個体のワイバーンの卵も混じってたりしないかと密かに期待していたりもするが、やっぱり無理だろうなぁ。
七百五十八頁目
卵とミルクの保管についても一段落ついたことで、ようやく今日の仕事をやり遂げた気分になってきた。
他の皆も同じようであるが、誰も彼も口にするのはワイバーンのことばかりであった。
野生で見たあの空飛ぶ竜を仲間に出来るのだと思うと、俺だってワクワクする気持ちが抑えられないのだから無理もない。
ワイバーンの背中に乗って空を飛んだら始めて捕獲したティラノに乗った時みたいに気持ち良くなれそうだ、が本当はフローラも一緒だったならもっと楽しめただろう。
それだけが少し残念だけれども……いや彼女を生き返らせた後でする楽しみが増えたと想おう。
……だからそんな羨ましそうに右手首の鉱石をチカチカさせないでフローラ……何かクラフトしようとしてるのかと勘違いしてみんなこっちを見てくるから……。
今回名前が出た動物
ファイアワイバーン(炎を吹くワイバーン)
ライトニングワイバーン(電撃を放つワイバーン)
ポイズンワイバーン(毒を吐くワイバーン)
αファイアワイバーン(特殊個体のワイバーン)
ティラノサウルス