ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第812話

七百七十六頁目

 

 話し合いを続ける中で特に目的がなさそうなルゥちゃんもみんなと一緒にと何度も言っていることから、無意識のうちにこのトライブがこのままであることを望んでいるように感じられた。

 また他の皆も自分達の目的が終わるまでこの砂漠を離れる気はなさそうであった。

 尤もこのARKの攻略自体に否定的なわけではなく、俺がやるのならば協力を惜しむつもりはないとも言ってくれた。

 

 ……ただシャルル少年以外の皆はやっぱり俺と別れるのが寂しいと思ってくれているようで、それぞれのやりたいことが形になるまでARKの攻略を後回しに、とまではいわないがもう少しゆっくり進めたらどうかと提案してきた。

 正直、こう親しく過ごしてきた皆と別れるのは俺も寂しいと思っていた。

 だけど俺は少しでも早くフローラとオウ・ホウさんの肉体を取り戻してあげたい……そのためにもARKの攻略の手を緩めるわけにはいかないのだ。

 

 そして逆に仲間になったばかりのシャルル少年は自身が将来的な目的を見据えて行動していることもあり、俺にやるべきことがあるのならば最短で進むべきではと理解を示してくれていた。

 他の皆もルゥちゃんの傍に佇むオウ・ホウさんや俺の右手首で光っているフローラの鉱石を見て納得してくれたのか、それ以上無理に俺を引き留めようとはしなかった。

 ……リーダーなのに仲間の想いを汲めなくて申し訳ない気持ちでいっぱいだ……俺はどうしようもなく自分勝手な奴なのかもしれない。

 

七百七十七頁目

 

 最終的にARK攻略を行うメンバーは毎日ローテーションで変えていくことになった。

 具体的には俺は固定として、後の五人の中から二人がそんな俺のやることに協力してくれる。

 そして残った三人は自分達の目的のために行動するようにすれば、ちょうど三人ずつでバランス良く活動できるはずだ。

 

 その上で緊急で処理しないといけない事態や総出で取り掛かりたいような作業をしたくなることもあるだろうから、朝や夕方などの時間を使ってその日何をするのかは話し合うようにする。

 もちろん他にも不備が出るようならばその都度相談して臨機応変に対応していくつもりである。

 ……またあえて口にはしていないがメンバーを半々で分けることで俺の居ない方は誰かがリーダーシップを取って取りまとめる形になってくれればいいとも思っていた。

 

 この調子だとリーダーである俺だけこの砂漠から一足先に居なくなることになりそうなので、代わりにリーダーになる人を育てておきたかったのだ。

 ……前の島ではそんなこともできずに去る羽目になってメアリーとマァは苦労していることだろう……あの二人にも申し訳ない事をしてしまったなぁ。

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