七百七十八頁目
朝を迎え今日行動を共にしてくれるソフィアとキャシーを連れて早速俺は最後の洞窟へと向かった。
二人とも昨夜の話し合いがなかったかのように乗り気であり、また前の洞窟にあった壁画だったりまだ見ぬ動物を見つけられるかもしれないと楽しそうに語り合っている。
……二人とも他にもっとやりたいことがあるだろうに俺に気を使ってくれているのだろう、本当にありがたいことだ。
せっかくの空気を乱すこともないと思いあえて俺も二人の意見に乗る形で日記やまだ見ぬ生き物がいないかも含めて洞窟内を細かく探索していこうと提案した。
つまり前の洞窟のようにアーティファクトを手に入れたらそれで終わりではなく、余裕があるのならそのまま内部を調べ尽くしてみないかと。
この提案に二人とも即座に頷いてくれて、何ならば予備のアーティファクトを確保する傍ら前の洞窟も改めて調べ直したらどうかとも言われてしまった。
……今回の転送装置は水辺のど真ん中にあるから転移範囲内に動物をどう収めるか配置を考えるために何度か起動してみた方が良いかもしれないし、そのためにも予備のアーティファクトを確保しておくのは確かに大事かもしれないな。
七百七十九頁目
最後の洞窟は外周部の砂漠にある遺跡の中にある。
崩れた天井から投げ入れる形で運搬済みのコレオちゃん軍団に乗り換え、そのまま中へと入っていく。
……本当は入り口が木の板で半分ぐらい封鎖されていてコレオちゃんを連れ込める分からないぐらいしか隙間が空いていなかったのだが、キャシーが蹴って壊してくれたおかげで乗ったままでも入っていけてしまうのだ。
他の水晶や岩みたいに復活していてもおかしくないと思ったのだが、まあこちらにとって都合がいいので気にしないでおこう。
そうして下に向かって掘り進んだかのように岩で囲まれた道を通っていると、すぐに辺りが照明無しでは辺りを見通せなくなるほど薄暗くなってくる。
だからいつもの用に松明を灯そうとして、ふとハンスさんが作ってくれたフラッシュライトの事を思い出した。
松明の原始的な炎の光と違ってフラッシュライトの光は熱を発しない。
一応砂漠用の装備とサボテンスープである程度熱対策が出来ているとはいえ、少しでも熱気を抑えたい気持ちに変わりはない。
だから早速試してみた……のだが確かに正面は明るくなったが全方位を照らせる松明のほうが視界を確保できるようだ。
まあこっちは防水対策も出来ているようなので水中でも使えるという利点はあるのだが……陰からの奇襲が怖い洞窟ではやっぱり出来る限り松明を使った方がよさそうだ。
……こうなると松明とフラッシュライトの利点を兼ね備えた道具が欲しくなってくるところだが、水中でも使えて松明のように周辺を照らせるそんな都合の良い道具があるわけ……ってなんか一瞬左手首の鉱石が反応したような……でもやっぱり何も思い付けなかったし…………はて?
今回名前が出た動物
ティラコレオ(コレオちゃん)