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ソフィアがこの絵もスケッチし終えたところで再び俺達は先へと進み始めた。
しかしすぐに道が二手に別れている場所へぶつかり、またしても足を止める羽目になった。
ようやく表れた初めての分かれ道はT字路になっており、右か左どちらへ行くか選ばなければならない。
取りあえず目印代わりに篝火を建ててから両方の道を覗き込んでみる。
すると柱のようなものが何本か見える右側は奥の方から蝙蝠と思わしき羽音がしており、門のようなものがある左側は……すぐそこに何だか蛍光色をした気色の悪いムカデが居るのが見えていた。
思わず指向性のあるフラッシュライトを向けてみたところ、壁と一体化するような形で蹲る蛇やカマキリが佇んでいるではないか。
高品質サドルを装備したコレオちゃん軍団が居るだけに気づかないで進んでも返り討ちには出来ただろうが、人的被害が発生して面倒なことになってたかもしれない。
……思っていた以上にフラッシュライトは狙った方向をもう少し遠くまで照らせて便利だ。
これは作ってくれたハンスさんには感謝しないとな。
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蛍光色をした生き物は珍しいこともあり、キャシー辺りは捕獲したがるのではと思っていた。
実際に彼女はムカデをじっと見つめていたが、やはり無理だと言わんばかりにそっと視線を逸らして首を横に振ってみせた。
フローラの様に虫を嫌っているのか単純に周りにいる蛇やカマキリを巻き込まないように捕獲するのが危険だと判断したのかは分からない。
ただあいつは敵対されないよう注意しながら手渡しで餌を与えて仲間にするタイプだし洞窟は場所によっては内部に居る生き物を仲間にできないこともある。
それらを吟味するとこの洞窟で最初に見つけたこいつらを相手に捕獲を試みるのは余り得策だとは言えない。
だからキャシーの気が変わらないうちにさっさとまとめて駆除してしまうことにするのだった。
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この洞窟の敵も常識外の強さではないようでコレオちゃん軍団の前にあっさりと駆逐されてくれた。
これならば恐らく仲間にしようと思えば出来るはずで、次に似た配色の子を見つけたら状況次第で捕獲を試みてもいいかもしれない。
そんなことを考えながらそのまま左の道を進んで行くと、すぐにまた分かれ道へと差し掛かった、
今度もまた採掘できなそうなほど立派な水晶のある右側からも、同じく門のようなものがある左側からも動物の気配がしていた。
ただ唯一異なる点として今までの道はずっと下り坂だったのに今度の右側の道は上り坂になっていることだ。
……今までこの砂漠で攻略してきた二つの道は分かれ道になってもすぐ合流していたっけな。
もしこの洞窟も同じならばこの右側の道は最初の分かれ道の進まなかった方の道に繋がっているのではないだろうか?
今回名前が出た動物
オニコニクテリス(蝙蝠)
アースロプレウラ(ムカデ)
ティタノボア(蛇)
カマキリ
ティラコレオ(コレオちゃん)