七百九十九頁目
見張り台の上から見える範囲に居る敵に向けて火炎放射器以外を使ってみることにした。
まずクラスターグレネードを投げてみると着弾点でまず爆破が起こり、次いで四方に分裂した破片のようなものが遅れて爆発を起こす。
一つ一つの爆破の規模は小さいが広がって連続して発生することから使い方次第では結構な成果を出せるかもしれない。
ただ今回は高いところから投げたから問題なかったが下手な場所に当ててしまったら跳ね返った破片がこちらに来て自爆しかねない危険性がある。
他にも武器は幾つもある中でこんなリスキーなものをあえて運用する必要もないため、敢えて作る必要もないだろう。
それを知れただけでもよかったと思いつつ次いでホーミングミサイルを試してみた。
前の島でも作れたロケットランチャーで発射できる弾であるが動物を照準内に収めると赤くターゲッティングされると同時に機械音が成り始め、その状態で数秒待つと機械音が止まり今度はロックオンしたことを知らせるように緑色へと変化する。
後は引き金を引くだけで飛び出した弾は機械音を発しながらロックオンした相手を自動的に追いかけてくれるのだ。
この制度は中々に高く、ちょうど近くを飛んでいたモスラの同種を狙ったところ飛行中で三次元的に移動している相手にぶつかって爆発するまで的確に軌道を変えて追尾していた。
爆発の威力自体は普通のロケット弾と大して変わらなそうではあるが、移動する相手も追いかけてくれるのは偏差射撃する必要が無いため練度の低い人でも簡単に使え熟せそうで便利そうに見えた。
まあロケットランチャー自体が反動に耐えきれず二十発ほど打つと壊れてしまうが、威力を考えれば十分すぎるだろう。
……少なくともこれが前の島であればドラゴンとの戦いでメアリーやマァもロケットランチャーで飛んでいるあいつに弾をぶち込むことができてもっと楽だっただろう。
ただ他の問題としてロックオンできる距離に限りがあるようで余り遠くにいる相手は照準を合わせても反応してくれなかった。
また尻尾の先など昇順で狙ってもロックオンできない箇所もある上に撃った弾はロックオンした個所ではなくて胴体の方を目指してしまうのも微妙に惜しい点であった。
もしもロックオンした場所へ向けて飛ぶのならば頭部に衝撃を当てて気絶させる生き物をテイムする際に狙いを定める難易度が下がって物凄く役に立っただろうに。
それでも火力としては十分に役立つため俺はともかくソフィア達に使ってもらう分にはよさそうである。
それこそ単純だからルゥちゃんやシャルル少年みたいな幼子でもすぐに使い方を理解できてそのまま戦力になってもらえそうな……いやでも素人でも簡単に使えるということは万が一悪い人の手に落ちたら……多分人もロックオンできるだろうから……そう考えると多くの人が来るこの場所ではやっぱりこれも作らない方が良いかもしれないな。
……こればっかりは下手に頭が回りすぎるモーリツさんが知ったらヤバいことになりそうだし、必要がない限りは教えない方がよさそうだ。
今回名前が出た動物
リマントリア(モスラの同種)
ドラゴン