八百五頁目
流石に日が落ちてくると他の皆もボチボチと戻ってきた。
ハンスさん達はコレオちゃん軍団の運搬から運用まで上手く行っていたようで、後半は黒真珠狩りの効率も少しが上がったらしくそれなりの量を抱えて戻ってきた。
キャシーとソフィアもワイバーンの谷の傍で各種ワイバーンを相手に軽く立ち回り、ワイバーンミルクだけでなく卵まで追加で一つ持って帰ってきた。
そんな皆に対して拠点に残った俺も今日行った作業と共に見守っていたワイバーンの卵の様子を伝えていく。
前にそれなりに孵化まで時間が掛かったギガノトの例からして、恐らくあと数日のうちには生まれるのではと告げるとより一層ワイバーンミルクを集めなければと意気込みを見せるキャシー達。
……俺の方も設計図集めに時間が取られそうだし、或いはワイバーンが成長するところにも立ち会えるかもしれないな。
八百六頁目
ぐっすり休み朝を迎えた俺は本日行動を共にするハンスさんとシャルル少年を伴って外周部の砂漠へと赴いた。
ガスマスク作成のために必要な黒真珠が希少過ぎて分けて貰うのが申し訳なくなり集めるのに協力しようと思ったのと、外周部の砂漠を巡るついでに近場へ降り立つカプセルを回収して回ればより効率的になると判断したからだ。
ちなみにキャシー達にも余裕があれば何かの作業のついでで良いからカプセル巡りをしてもらうよう頼んでおいたし、念のためにモーリツさんにも同様の事を伝えておいた。
全身分の防具の設計図を揃えるのは一苦労だが、これだけ手分けすればそう遠くないうちに集まる……と思いたい。
そんなことを考えながらコレオちゃん軍団を引き連れながらハンスさんとシャルル少年と並んで外周部の砂漠を駆け回り、片っ端から動物を駆除して回る。
少しでも多くサンドワームと出会うために動物が再発生する確率をあげつつ有機ポリマーなどの希少な素材も確保しておくためだ。
ただコレオちゃんの背中からだと視界が狭いので索敵は少しだけ上空まで上がれるオウ・ホウさんに頼りっきりだ。
今日もまたシャルル少年と行動を共にしているオウ・ホウは相変わらず神の使いか何かと勘違いされているようで恭しく扱われている。
そんな状態にオウ・ホウさん自身は少し困っているようであるが、シャルル少年との相性自体はそう悪そうには見えなかった。
ちょうど動物の扱いは得意だが身体の未成熟さもあって自身の戦闘技術はまだまだなシャルル少年をオウ・ホウさんは武器の使い方や身のこなしなどを指導しているようだ。
……多分ルゥちゃんがもう目を離しても大丈夫そうになったからこそ、オウ・ホウさん自身も他のやれることがないか色々と模索しているのかもしれないな。
今回名前が出た動物
ファイアワイバーン
ライトニングワイバーン
ポイズンワイバーン
ギガノトサウルス