二百四十八頁目
見えているカプセルは赤と黄色に輝いていて、前に黄色を開けれなかった経験から先に赤いほうへと近づくと周りに居た肉食を何とか誘導しつつフローラに開けてもらおうとした。
しかし合流したフローラはとても不満そうな顔をしていて、おまけにカプセルはそのままその場に残っていた。
どうもあれも開けられなかったようだ……念のため、俺も試してみたけれどやっぱり中身を回収することは出来ずに終わる。
この調子だと黄色も駄目だと思いつつも、フローラに引きずられるように其方へと向かい……丁度近くに肉食はいなかったから二人で左手を伸ばす。
するとフローラの左手首に付いている鉱石は赤く点滅して終わったが、俺の方は緑色に輝くとカプセルが空気に解けるように消えていき後にアイテムが残った。
前は開けられなかったというのに、今回はフローラだけ……いったいこの差はと考えたところである仮説が思い浮かぶ。
ひょっとしてこのカプセルはこの島でどれだけ生き残っているのかを感知しているのではないだろうか?
恐らくはカプセルの色ごとに中身が変わっていて、より良いものは長く生き残れた人間へのご褒美だとすれば辻褄は……あうのだろうか?
実際に俺が最初に開けたカプセルから出てきたのはパチンコだったが、このカプセルから出てきたのは何とライフル銃だ。
こんなものがいきなり手に入ると、この島でのサバイバルもかなり楽になってしまう……そう考えるとやっぱり正しいような気がする。
尤も弾が付いていないからすぐに利用することはできないのだけれど……火薬を作れるのだから弾ぐらいは自作してでも何とか活用したいものだ。
二百四十九頁目
本当にこの島は危険極まりない……ティラノもそうだが、まさか洞窟まで存在するとは。
例の廃墟跡を検索してロックウェル氏の物と思わしき日記を手に入れたところで、ふと頭を上げるとちょうど正面にある岩に奥に続く入り口がぽっかりと開いていたのだ。
もちろんフローラはここも探索したいと言ったけれど、すぐ近くにティラノが来ているからとりあえずアルケン君とタヴィちゃんに乗って空中へと逃れることにする。
そしてもう少しだけ島を探索して、安全を確保してからじゃないと無理だと言い含めたが彼女はすぐにやる気になりアルケン君の背中でティラノが齧っても大丈夫な石で建材を作り始めてしまう。
仕方なく俺も手伝おうと洞窟の前に居るティラノを含む肉食を少し離れたところへと誘導していく。
するとその先でも日記を見つけてしまう……アルケン君の鍵爪で掴んで回収したところで後ろを振り返ればフローラが既に家の土台を配置し始めていた。
あの調子なら放っておいても大丈夫だろうと判断し、俺はこの小島をもう少しくまなく探し……さらにもう一つの日記を入手することができたのだった。
【今回名前が出た動物】
ティラノサウルス
アルゲンタビス(アルケン君・タヴィちゃん)
【今回登場した洞窟】
NorthEastCave(暴食の洞窟)
【今回登場した日記】
ロックウェルの記録(#4/#27)
ヘレナの記録(#29)