ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第830話

八百十一頁目

 

 ロケット弾はあっさりと尽きて、代わりにクロスボウやら原始的なアサルトライフルなどを撃っていくがこちらはサイズの差もあって文字通り微々たるダメージしか与えられていないようだ。

 岩山の上からこうして撃っては近づかれたらアルケンで背後にある別の岩山へと移り撃って、と繰り返すことで比較的安全に攻撃はできるがこのやり方では討伐しきるのにどれだけかかるが分かったもんじゃない。

 やっぱりここは多少犠牲が出るのを覚悟の上でゴーレム軍団を盾にしながら出血攻撃持ちの子達で削ってもらうしか……何て思ってた俺の耳にキャシーとソフィアの声が聞こえてきた。

 

 振り返ればアルケンの荷物入れがパンパンになるほど大量のロケットランチャーと弾を詰め込んだ二人の姿があった。

 どうやらキャシー達の方もこの超巨大な草食が動くところが見えていたようであり、無線で誰かに事情を聴いて俺が駆除してしまう前に撮慌てて駆けつけてきたようだ。

 動物を全て捕獲したがっている二人にしてみればこの滅多に湧かない超巨大な草食も何れ捕まえる気でいたようで、どうせ処理しなければいけないのならこの機会に仲間にしてしまおうと思ったようだ。

 

 そのためにわざわざロケットランチャーを可能な限り製造して持ってきたようで、更にルゥちゃんは万が一にも超巨大な草食に襲われないよう緑のオベリスクがある拠点でロケットランチャーの弾を作っておいてもらっているようだ。

 ……一緒に行動したがっているルゥちゃんを置いてきたのはちょっとかわいそうだが、まあこいつ相手だとちょっとしたミスが命取りになりかねないからその判断が間違っているとは思わない。

 ただ緑のオベリスクがある拠点はまだ引っ越してから一週間と経っていないため襲撃イベントが起こる可能性がある。

 

 尤も防壁はしっかりしているし護衛の生き物だって少しは残っているから大丈夫だとは思うが、二人曰く更に念には念を入れてルゥちゃんに例の生き物を拘束できる植物の種をルゥちゃんにありったけ持たせてあるという。

 だからそっちの事は気にせずに俺達はあいつの捕獲に全力を費やそうと目を輝かせながらロケットランチャーを構える二人。

 ここまでやる気な二人を説得する言葉なんか思い浮かびそうにないし、上手くやれば動物の犠牲無しにこいつを対処できると思えば最上の選択肢かもしれない……滅茶苦茶辛くて時間が掛かりそうだから俺の肉体及び精神的苦痛を考えなければの話だが。

 

 ……まあ駄目だったとしてもロケットランチャーで時間を稼いでいるうちにゴーレム軍団が到着するだろうし、その時は討伐に切り替えればいいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 追記

 

 ここでもし誰かがあの子の傍に居たらあんな酷いことにはならなかったはずなのに……

 アレが入っている金庫が置かれた拠点に彼女を一人っきりにしてしまうだなんて……

 今でも後悔している……いや多分生涯後悔し続けるだろう……だってどうしようもなく取り返しのつかない結果になってしまったのだから……




今回名前が出た動物

アルゲンダヴィス(アルケン)
ティタノサウルス(超巨大な草食)
ロックエレメンタル(ゴーレム)
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