ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第831話

八百十二頁目

 

 ロケットランチャーが壊れるたびに新しいのに取り換えて撃ち続けることをどれだけ繰り返したか。

 キャシーやソフィアはロケット弾に慣れていないこともあって無駄打ちすることも多かったが、それでも三人で交互に撃つと怯む頻度が心なしか上がった気がする。

 途中でゴーレム軍団を引き連れて戻ってきたハンスさん達とも合流を果たしたが事が上手く運んでいたため、取りあえず動物は巻き込まれない位置に待機させて置き、彼らには改めて壊れたロケットランチャーの修理と弾薬の確保のために拠点とここを行き来してもらうことになった。

 

 これで昏睡しきれず諦めなければならない心配だけは無くなったが……しかし本当にロケットランチャーでは時間が掛かって仕方がない。

 大砲だったら同じ回数頭に当てていればとっくに昏睡させられていたはずだ。

 しかし射角の問題もあって動かせない大砲ではさすがの俺もこいつの頭に当て続けることは不可能なのでこのやり方しかないのだ。

 

 改めて前の島にいた飛行要塞ことケツァ君の便利さが身に染みる。

 ……もうすぐ俺が赴くであろう次のARKには今度こそケツァ君とかいて欲しいなぁ。

 

八百十三頁目

 

 ほぼ日が暮れるまで時間が掛かったが、遂にここでもあの超巨大な草食を仲間にすることに成功した。

 俺にとっては今更だが初めて仲間にする皆にとってこれほどの巨大生物を味方に出来た喜びはひとしおのようであり、今はその背中の上に敷いたプラットフォームサドルの上でこの場に居ないルゥちゃんを除く四人がワチャワチャと騒いでいた。

 テンションも高く超巨大な草食……ソフィアとシャルル少年がベヘモットと名付けた子の背中にどんな拠点を築こうか盛り上がっている四人の気持ちに水を差す必要もないと思い、彼らにベヘモット君とゴーレム軍団を任せて俺はモーリツさんに連絡を取りつつルゥちゃんと合流しようと緑のオベリスクがある拠点へと急いだ。

 

 無線の向こうで事の顛末を知ったモーリツさんもまた流石にあのサイズの生き物を仲間にしたことに驚きを隠せないようで、お礼を言いつつも興味のありそうな口調でぜひとも一度お目にかかって見たいものだと呟いていた。

 またその際に話の流れで俺が防具を含めた設計図集めをしていると知ると、今回の件のお礼にと自分が集めている中から必要な物があれば分けてくれるという。

 同時に久しぶりに顔を合わせて話したいこともあるからと近いうちに会合することを約束して無線を切るのだった。

 

 ……モーリツさんとも近いうちにお別れだろうし、ちょうどいい機会だしちゃんと挨拶して、彼の思惑をもう少しだけ測って…………出来れば俺が居なくなった後も皆の残るトライブと協力体制を保ち続けてくれるようお願いしておきたいところだなぁ。




今回名前が出た動物


ケツァコアトルス(ケツァ君)
ロックエレメンタル(ゴーレム軍団)
ティタノサウルス(超巨大な草食・ベヘモット)
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