八百二十三頁目
暫くすると軽く休憩してきたキャシーとソフィアが戻ってきた。
そんな二人にモーリツさんから連絡があったことを告げつつ、俺が拠点を離れても大丈夫かの確認も兼ねて他の皆は何をしていたか尋ねてみた。
するとハンスさんはまたTEK牧場からエレメントダストの回収に精を出しているようだ。
……多分少しでも早くTEKレプリケーターを完成させることで俺がその恩恵を受けれるようにと頑張ってくれているのだろう。
そんなハンスさんの働きに改めて内心で感謝しつつ次いで子供たちの様子を尋ねると、どうも二人ともぐっすり眠っているようだ。
徹夜していたシャルル少年はともかく最近はみんなと一緒に活動するために早起きしているルゥちゃんがまだ眠っているのはちょっと予想外だった。
反射的にちょっと前にルゥちゃんに感じた不気味さを思い出して何か異常でも起きているのではと不安に駆られそうになるが、様子を見てきた二人曰く普通に寝ているだけのようで、女子部屋に誰もいない状況に慣れなくてなかなか寝付けなかっただけではないかという。
……確かに拠点に戻ってからのルゥちゃんは普通にしていたしそう考えた方が自然、なのかもしれないがやっぱり少し気になるのは俺が変に意識しすぎているだけなのだろうか?
ただどちらにしても無理やりルゥちゃんを叩き起こして確認するわけにも行かないので、取りあえずこのことについて考えるのは後回しにしておこう。
それより今はモーリツさんの方をどうするかだが、結局はワイバーンのお世話をキャシー達とハンスさんに任せて今すぐ俺が一人で飛んでいくことにした。
モーリツさんが焦っているところを見るに下手に時間を置いたら余計に厄介なことになるかもしれないのでさっさと会っておくべきだと判断したからだ。
まあ相変わらずモーリツさんのことを警戒しているキャシーは一人ではなくハンスさんと一緒に行くべきだと主張していたが、休んだとはいえ徹夜明けの女性陣の交代要員としてハンスさんには残っておいてもらうことにした。
……というか昨夜あんな話をした後で一緒に行動するのはちょっとやっぱり気恥ずかしいし、何より今の時点でもハンスさんにはもう想いを寄せる人たちとの関係を優先して貰いたいのだ。
一人で外出するのは避けるようにしていたが今後の守護者との戦いも一人でやることになりそうだし次のARKでも誰かに出会えるとは限らないわけで……ここいらでソロで動く感覚も取り戻しておきたいところなのだ。
今回名前が出た動物
ファイアワイバーン
ライトニングワイバーン
ポイズンワイバーン