八百三十二頁目
思った通り緑のオベリスクが発光していた原因はハンスさんがエレメントダストを加工していたからであった。
これだけ人を不安にさせておいてのまさかな結論に何だかものすごぉく疲れてしまう。
しかし何事も無かったのにどうして無線に出なかったのか聞いてみたところ、作業音が煩くて無線に気づかなかっただけのようであった。
何だか焦っていた自分が馬鹿らしくなってくるが、とにかく二人が無事で何よりと胸を撫で下ろす。
そしてオベリスクの異常についても特に問題はなさそうだと思い……かけたがすぐにモーリツさんが目撃した昨夜に起こった発光現象の方は説明がつかないことに気が付いた。
なのでこの場にやってきた理由も含めた事情をハンスさんに説明してオベリスクの状態について調べて貰うことにした。
俺達の話を聞いたハンスさんは驚きを露わにしながら早速操作盤に向き合うとログか何かが残っていないか調べ始めてくれた。
しかし取りあえず軽く調べたところ特に何かが起きた様なデータは見つけられなかったようだ。
ただ自分で調べておきながらハンスさんは発光現象が起きていたのが本当ならば何も情報が残っていないのは逆におかしいと言い出し、もっと念入りに時間をかけて調べてみると言い出した。
実際に俺も昨日の発光が見間違えかどうか気になっていたのでむしろありがたい提案であった。
だからこそハンスさんの作業が邪魔されないようこのまま見守るつもりですらいたのだが、当の本人がこの作業には結構な時間がかかるから無理して付き合って時間を無駄にしなくていいと言うのだ。
それこそ護衛役を引き受けてくれたシャルル少年が残ってくれれば十分だと言い、シャルル少年もこのオベリスク事態に関心があるのか自分が残ると言ってくれた。
……確かに昨日も超巨大な草食への対処に時間を取られて何も作業ができていないし、ここでまた動けなくなると更に守護者への準備が遅れてしまいそうだ。
またキャシーの方も孵化しかけているワイバーンの卵とその傍に一人残してきてしまったソフィアが気になっている様子であったので、申し訳ないけれど二人のお言葉に甘えて俺達は元の拠点へと引き返すことにするのだった。
……皆には言わなかったけれど、何より俺はあっちの拠点に残っているはずのルゥちゃんがどうしているのか確認したい気持ちが強かった。
多分……いやきっと俺が勝手に抱いてしまった印象に囚われているだけで関係ないに決まっている、はずなのだけれども…………
今回名前が出た動物
ティタノサウルス(超巨大な草食)
ファイアワイバーン
ライトニングワイバーン
ポイズンワイバーン