ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第85話

二百五十二頁目

 

 とにかくこの場所を制圧しようと、フローラが次から次へと運んでくるサーベルタイガーを可能な限り仲間へと加えた。

 そしてその数が十を超えたあたりで、一斉に外で暴れているティラノへと襲い掛からせると少し苦戦したが普通に倒すことができた。

 やはり数の暴力は強い……尤もこちらの指示で二手に別れさせて常に隙のある方から攻撃するようにしたのも大きかったが。

 

 そうして安全を確保した空間に、俺はもう一度あの肉食を捕まえる落とし穴風の天井のない拠点を作る様フローラにお願いした。

 もちろん狙うのはティラノサウルスだ……ついにあいつを仲間にする時が来たのだ。

 洞窟攻略にこそ役に立たないが、こいつに洞窟や拠点の入り口を守らせれば安全に出入りできる。

 

 何よりやっぱり恐竜を仲間してその背中に乗ることができるのだから、可能ならばティラノサウルスを仲間にしない選択肢はないのだっ!!

 フローラも同じ気持ちのようで、やる気満々で設備を作ってくれた……よし、待ってろよティラノっ!!

 

二百五十三頁目

 

 ついにティラノを仲間にすることに成功した俺たちは、早速持ち込んだ鉄に皮と繊維を組み合わせてサドルを作りその背中へと乗ってみることにした。

 安全のために俺が先に乗りたかったけれど、ジャンケンで負けたため仕方なくフローラに譲ると彼女は付けていた恐竜用の門を開いて外へと飛び出していった。

 慌ててタヴィちゃんに乗って追いかけるが、足元に縋る肉食に向かってティラノが吠えるとそれだけでどいつもこいつも逃げていく。

 

 まして自分から襲い掛かる生き物など居るはずがない……サイズ差を考えれば当然だが、流石は暴君竜と言ったところだ。

 おかげでフローラはますます気に入って乗り回し、そこで同じティラノを見つけると襲い掛かろうとした。

 しかしせっかくならもう一匹仲間にしておきたかった俺は、タヴィちゃんで軽く表面を小突いてこちらへと引き付けて例の罠へと引っ掛けた。

 

 そして眠らせて仲間にしたところで、もう一つサドルを作り早速俺もティラノの乗り心地を味わうことにするのだった。

 

二百五十四頁目

 

 最高だっ!! やっぱりティラノサウルスは最強の恐竜だっ!!

 どんな生き物が相手でも気にせず、足元に群がる奴らを一網打尽にして進む力強い足取りっ!!

 あの見上げるサイズだった角の生えた肉食すら見下して、一方的に蹴散らす強さはあのテリ君以上だっ!!

 

 何より俺の指示で咆哮するこの猛々しい姿っ!! 思わず岩場の上で某映画のように何度も吠えさせてしまう。

 フローラも気に入っているようで、二人してこの小島を何周もして襲ってくる奴を叩きのめしてやった。

 ある意味でこれも狩りの楽しさなのだろうか……あまり健全とは言い難いかもしれないが、今だけは気にしないことにした

 

 何せあのティラノサウルスを乗り回せるのだからっ!! 何やらこの島全体を制覇したような気分にもなってしまう。

 こいつさえ洞窟に連れ込めたら敵なしなのだが……いや、でもあの来る途中で見た超巨大な肉食は別かもしれないが……あいつも仲間にできたら物凄く気持いいだろうなぁ。




【今回名前が出た動物】

サーベルタイガー
ティラノサウルス
アルゲンタビス(タヴィちゃん)
カルノタウルス(角の生えた肉食)
ギガノトサウルス(超巨大な肉食)
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