ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第860話

八百四十七頁目

 

 眠りに落ちる寸前に何か大事なことを考えていた気がしたが、いまいちよく思い出せない。

 代わりとばかりに身体には気力と活力が戻り、体力的にも万全に近い状態になっている。

 これもそれもしっかり休息したのに加えてルゥちゃんに対する不安が拭われたのも大きいだろう。

 

 ……正直に言えばあれから時間が経ったせいかまた何か心に引っかかるものがあるのだが、また近いうちにルゥちゃんとも二人きりで話す時間を作りその時に改めて確認すればいいだろう。

 何せハンスさんに始まりモーリツさんとキャシーとも居なくなる前にと胸を割って話したのだから、ここまで来たら残るメンバーとも一対一で話をするつもりでいるのだから。

 ただそのためには上手いこと周りを気にせず対話できる状況を作る必要があるため、良い機会があれば逃さないようにしよう。

 

 キャシーの一件を思えば残りのメンバーも思わぬ悩みを抱えているかもしれないと思えば、リーダーとしてこの対話がしてあげられる最後の仕事かもしれないのだから流石に中途半端には終わらせたくない。

 しかしそうなると話し合うのが遅れれば遅れるほどオベリスクの守護者へ挑むのも遅れることになるわけで、少しでも早くフローラと再会したい身としてはグズグズしても居られない。

 だからこそ都合の良いタイミングを見逃さないよう、これからはソフィアかシャルル少年と行動を共にする時間を増やそうと早速外へ出て……落ちかけている太陽を見て思っていた以上に長く寝ていたことに気が付くのだった。

 

 ……そりゃあ数時間も寝てれば元気になるのも当然か、しかしこんな風に昼寝したのはいつ以来だったか?

 こうして考えてみるとフローラを亡くしてからはちょっとした時間も惜しんで動き詰めだった気がするし、むしろ昼寝なんかしてせっかく野外活動できる明るい時間帯を無駄にしたくないと思ってしまっていたような気もする。

 だけどこうして休んでみて身も心もスッキリしたところを見ると、モーリツさんの言う通り急いで動き続けるより定期的に身体を休ませて無理なく行動した方がミスも減って結果的に効率も良くなりそうだな。

 

 もう今回は仕方ないとしても、次のARKでは休息日なども取り入れてみようかな?

 そんなことを考えながら軽く拠点内を見回し、残っているアルケンの数からまだハンスさん達が戻ってきていなさそうなのを確認した俺は取りあえずソフィアが居る可能性の高いワイバーンの孵化部屋を目指すのだった。




今回名前が出た動物

ファイアワイバーン
ライトニングワイバーン
ポイズンワイバーン
アルゲンダヴィス(アルケン)
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