八百八十頁目
あの後色々とハンスさんは奴が何をしていたのかを含めてオベリスクを調べてくれた。
すると慣れない操作で奴が変なところを弄ったのか、オベリスクに連れ込める動物に変化があったという。
具体的にはどのARKにおいても前は連れ込めていたギガノトサウルスがリストから外れてしまっているというのだ。
尤もこの砂漠にはギガノトはいなさそうなので俺達には変化は無いのだが、前の島を新しく攻略する人達にとってはオベリスクの守護者との戦いがより厳しいものになるだろう。
ただそれよりもハンスさんが訝しんでいたのは、そこのデータを動かせる権限を持っている者はもう存在しないはずだということであった。
――厳密にはオベリスクの守護者そのものであればオベリスクにも多少は干渉する権限を持っているし、何より自身が発生するメカニズムにも関わっているため、弄れる可能性は零ではないと言う。
しかしサバイバーをテストするために存在する守護者はそもそもアーティファクトをはめ込んだ時にしか存在しえないはずであり、まして高度な知性が発生することなどあり得ないため当然これは関係のない話であり、ハンスさんも余談のつもりで口にしただけのようだ。
要するに結論から言えば奴の正体が全くつかめそうにないとの事で、未来人のハンスさんですら推測すらできない存在が絡んできていることに俺もハンスさんも言葉にできない不穏な感情が過ぎるばかりであった。
ちなみにその調査をした副産物とでもいうのか、ここのオベリスクの守護者に挑む際はどうもワイバーンを連れ込めるらしいことが判明した。
それも奴が干渉した結果なのか何かしらの理由が合って最初からそうであったのかは分からないが、それならば空を飛べて強力な遠距離攻撃手段を持つワイバーンを連れ込まない手はないだろう。
ありがたいことに目を話していたワイバーンの幼体は二体ほどはお世話できない間に命を落としてしまったが、ちょうど一色ずつ残った三体は何とかギリギリ餌やりが間に合い、立派に成長し続けている。
更に後から追加した受精卵も孵化し始めている上にオベリスクで使えると知ってからはソフィア達が更に集めてくれている。
どうせゴーレムなどの動物からメディカルブリューと言った物資も一から集め直しなわけで時間がかかる。
ましてルゥちゃんの容態も気になるわけだし、オベリスクの守護者に挑むのはワイバーンが何匹か育ち切るのを待ってからになりそうである。
今回名前が出た動物
ギガノトサウルス
ファイアワイバーン
ライトニングワイバーン
ポイズンワイバーン
ロックエレメンタル(ゴーレム)