ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第904話

十二頁目

 

 ふざけるなさいしょのえりあはざこだけのやくそくだろなんだよそれなんでくうそうせいぶつがこんなところにじめんからああどくをはくなばかやめろそれははんそくだろやめておねがいやめてくださいああああああああ

 

『追ってきてる!!追ってきてる!!追ってきてるぅううう!!もっと早く早く早く!!走って走って走ってぇえええ!!』

 

十三頁目

 

 物凄く疲れた。

 でもまさかラプトルの死体の採取中に地面からあんなデカいネズミらしき生き物と巨大すぎる大蛇が一度に出てくるだなんて。

 まさか地下で戦ってたのか? それともたまたま同じ場所にいて同時に飛び出してきたのか?

 

 まあ出っ歯のネズミの方はともかく、大蛇の方は本当にヤバかった。

 これまでの洞窟とかに居た蛇とはけた違いの大きさな上に、翼こそ生えてないけど顔つきと言い毒と言い前の砂漠に居た毒を吐くワイバーンにそっくりだ。

 それこそ一瞬ワイバーンが何でこんなところに、と勘違いしかけたぐらいだがあれと同じぐらいヤバい敵だったかもしれない。

 

 尤も空を飛べないからちょうど金属の装置の上を通りがかったパララ君の同種に押し付けやすかったのは有難かった。

 お陰で何とか逃げ切れたけど後ろから巨体が崩れ落ちる音がしている辺り、恐らくパララ君の同種は敗れたのだろう。

 巨体に見合って体力もそれなりにあるあの子があっさりやられる辺り、見掛け倒しではなく戦闘力も十分にあるマジモンの化け物だったようだ。

 

 ……つーか何でそんな生き物が最初のエリアに出没するんだよ? バランス狂ってるだろ?

 尤も前の砂漠でも早い段階からゴーレムがちらほらしていたけれど流石に最初期のエリアにはいなかったし、あいつは触れるぐらい近づかなければ反応しないから避けようもあった。

 それに対してさっきの巨大な蛇は普通に襲い掛かってくる肉食系だからより厄介というか、とにかく絶対に早い段階で接敵していい相手ではない。

 

 たまたまここまでの経験が生きたから生き残れたけれど……ん?

 もしかしてここまで来たサバイバーだからこそこれぐらい平気だろってARKの設計者思ってたりするのか?

 それともやっぱりバグが原因なのか……普通ならバグのせいだと思うところだけどここまでのARKを経験してきた身としては後者の可能性も捨てきれない気がするのが何とも……

 

 尤も今はせっかく築き上げた拠点のあるエリアを放棄する羽目になった事の方がキツイ。

 まあ肉と皮は採取できたし残してきた素材は他の自然物から採取できるものばっかりだから挽回は難しくないけれども。

 ……ところであの巨大な蛇の幻想生物は何かモデルがいるタイプのヤツだったのだろうか?

 

 物語好きなソフィアがいてくれれば嬉々としてそれらしい生き物を解説してくれただろうに……こういう面でも地味に俺は皆に助けられていたんだなぁ。

 

『巨大な蛇って言ったら北欧神話のヨルムン……何とかはゲームとかで聞いたことあるけど、それだったのかなぁ?』




今回名前が出た動物

ユタラプトル変種(ラプトル)
ロールラット(出っ歯のデカいネズミ)
バジリスク(巨大すぎる大蛇)
ポイズンワイバーン(毒を吐くワイバーン)
パラケラテリウム変種(パララ君の同種)
ロックエレメンタル(ゴーレム)
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