ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第905話

十四頁目

 

 巨大な装置もガムシャラに走った結果、いつの間にか見えなくなってしまっていた。

 リングの右側の辺りを進んでいた事は覚えているが、振り返ってみてもどこをどう走ってきたのか全く分からず、ちょっと戻れそうにはない。

 そこまで離れているわけじゃないとは思うが、そもそもあんな生き物がいる危険地帯に今の時点で戻る意味は余りない。

 

 いずれあの巨大なリングの付いた装置が何だったのか調べたいところだが、今はやっぱり生活基盤を固めるところからだ。

 取りあえず遅れながら手持ちの金属鉱石を利用してコンパスを作り、これを利用して手作りのマップも作成しながら過ごしやすそうな場所を探していくことにする。

 ……そういえば前の砂漠は島よりは全体的に狭かった気がするが、ここはどうなのだろう?

 

 まあ視界に関しては遮蔽物の少なかった砂漠と比べて明らかに悪いので、仮に早い段階で飛行生物を手に入れられたとしてもこのARKを隅から隅まで調べ尽くすには時間がかかりそうだ。

 しかし考えてみればまだここに来てから一度も乗れそうな飛行生物を見かけていない気がするぞ?

 砂漠でも島でも早い段階でプテラやらモスラやらを見かけたような気がするのだが……

 

『洞窟の中っぽいし飛行生物全く存在しない説~!だから冗談だってば、そんな未練がましい顔でアルケン君の名前呼ばないのぉ~!きっと捕まって飛べる蝙蝠か何かいるよ、多分……』

 

十五頁目

 

 クマに巨大トンボに羊にドードー……何だか凄く懐かしいメンツを見た気がする。

 襲ってくるラプトルを迎撃する熊は相変わらず強そうだ。

 羊とドードーは歩く生肉と皮この過酷な環境における数少ない癒しだ

 

 そして死体に群がる巨大トンボは鬱陶しいのは変わらないが俺の目には資源の塊に移る。

 この調子だと懐かしのカエル君もこのARKに居てくれそうだし、この虫どもをセメントの塊に変える時が今から楽しみだ……カエルだけに。

 ……軽い冗談だよそんな目で見ないでくれフローラ、ちょっとぐらいふざけてもいいだろ?

 

 正直結構焦ってるんだから……未だに水源の欠片も見つけられなくてさ。

 果実で必死にのどを潤しているけどこんなの何時まで持つやら……

 まさか砂漠に続いてここでも水に悩まなければならなくなるとは思わなかったなぁ。

 

『砂漠の時は確か手近にあったサボテンから水分を補給できるようになってたし、その青いキノコを食べたらもしかして……え?絶対にお腹壊しそうだからヤダ?』




今回名前が出た動物

プテラノドン
リマントリア(モスラ)
ショートフェイスベア変種(クマ)
メガネウラ変種(巨大トンボ)
ヒツジ変種
ドードー変種
ベールゼブフォ(カエル君)
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