ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第906話

十六頁目

 

 急に地面が揺れ動き始めて歩くのも大変になった。

 てっきりさっきの蛇かサンドワーム的なのが地面の下を掘り進んできたのかとビクビクしたが、どうも地震らしい。

 天候の変化はあれどこの手の現象は初めてで驚いたが、更にビックリしたのは震動で洞窟の一部が崩れてボロボロ落ちてくる事だ。

 

 頭に当たらないよう必死に避け回ったが、ふと見れば落ちてきた欠片の中には素材として使えそうなサイズのモノもちらほらと混じっていた。

 揺れているせいで上手く動けず拾うのも一苦労だったが、見れば崩れた石そのものに、石が当たった自然物から剥がれ落ちたらしい木材や水晶に緑の宝石と青い宝石……青い宝石っ!?

 まだ見つけてもいない素材が拾えたことに驚いて周囲を見回すも、青い宝石が取れそうな場所は一切見当たらない。

 

 ……天井の隙間にでも挟まっていたのか墜ちてきたのだろうか?

 

『め、目が回るぅ~……お願いだから動かないでぇぇ……うえぇぇ……この揺れ嫌いぃいいいい!』

 

十七頁目

 

 まさかまた君に会えるだなんて……久しぶりだねディ君。

 いや同種の別個体だとわかっているけれど、本当に懐かしくてつい親し気に声を掛けてしまった。

 もちろん向こうも島にいた個体と同じ生態のようで、攻撃的ではなく遊ぶようにじゃれついてくる。

 

 思わず手持ちの貴重な水分補給用の果実を与えてテイムしてしまった。

 まあ動物にも協力して採取して貰えれば効率は上がるし、何よりこの子の推しだす力と弓矢を組み合わせれば下手に高所へ陣取らなくても多少は戦えるようになる。

 しかしここで初めて仲間にする動物がこの子になるとは流石に予想していなかった。

 

 麻酔とか使わずに手渡しで餌を与えて仲間に出来るからこそだ。

 これでサドルも、それこそ適当なカプセルでも堕ちて来てその中から偶然に手に入りでもすれば、いきなり動物に乗れるようになり一気に楽になるのだが流石にそう都合のいい話はないだろうな。

 ……というかそもそもカプセルを全く見かけていないぞ?

 視界が狭いから前の島や砂漠みたいに空を見上げても遠くまで見通せないし、それ以前に洞窟内だから空からカプセルが落ちてくることができないような気さえする。

 

 ……もしかしてカプセルという最大の救済処置無しで攻略する場所なの?嘘でしょ?設計図抜きは厳しいって流石にっ!!

 

『もしかしたら前までの洞窟内にあったみたいな逆三角形型のカプセルで配給されてる可能性もあ……えっ!?あれなにっ!?植物っ!?舌みたいの伸ばしてるっ!?近づいたら危険そうだよっ!?』




今回名前が出た動物

バジリスク(さっきの蛇)
デスワーム(サンドワーム)
ディプロドクス変種(ディ君)
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