ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第907話

十八頁目

 

 突然目の前に現れた縦に長い謎の花……なのかこれは?

 それは地面から生えていて巨大なつぼみにも見える形状をしていた。

 そして三つの花弁のようなものに守られるようにその中央部分からチロチロと舌のような何かが出入りしている。

 

 パッと見た感想はぶっちゃけ食肉植物だ。

 フローラの言う通り絶対に不用意に近づいてはいけない類の代物に想われる。

 同時に斧で叩いたら新しい素材が取れるであろうという確信がある……これまで様々なARKで生き抜いてきた勘がそう告げている、間違いない。

 

 ただ危険そうなのは事実なので最低限の防具が整うまではこれまたスルーするしかない。

 ……さっきの装置と言いこれと言い、どうしてこうも調べたいのに調べられない事が続くんだ?

 また見失わないよう、今度こそ拠点をと言いたいが水源のないここに作っても仕方がない。

 

 マップにだけしっかり記しておいてまた違うところを探しに、と思ったところで顔をあげたら木の代わりになりそうなキノコの隙間から見える坂道の上の方から緑色の光が飛び込んできた。

 あの輝きは緑の宝石や水晶が取れる採掘場所っぽいが……なんかその奥の方にちょっと違う光り方をしている緑の光がある様な気がするぞ?

 

『ちょっと待って浮かび上がって見てみるよ……あ!!本当だ!!あれまた何かの装置みたいだよ!でもこの植物よりは安全そうだしちょっと近づいてみない?』

 

十九頁目

 

 本当にこのマップは懐かしさと真新しさが交互に襲ってきて、情緒がかき乱されて仕方がない。

 またしても見つかった新しい何かへ近づこうとしたら今度は見覚えのあるサソリが襲ってきたではないか。

 これはディ君に押しのけて貰いつつ弓矢を放つことで一切怪我をせず倒せたが、そしたら今度は犬にも狼にも似た生き物が襲ってきたではないか

 

 一瞬フォルムから島や砂漠で見たあの狼かとも思ったが色合いも違えば顔つきも全然違っていた。

 ただ群れで行動する点は同じであり、しかもリーダーの指示でより攻撃的に動いている点も同じであった。

 しかし牙の鋭さは段違いであり、まるでレオ君やカルノンのように大量の出血をもたらしてくる厄介さを持ち合わせている。

 

 お陰で壁代わりに嗾けたディ君が大量に血をまき散らしてちょっと痛々しくて見ていられなかったほどだ。

 それでも何とか弓矢で射殺し終えてから傷口を確認したところ、胴体が大きいお陰か見た目の出血量の割には致命傷というほどの怪我は負っていないようであり一安心。

 しかし狼のサイズと群れで強化される性質に加えて出血攻撃持ちだなんて、仲間にしたら物凄く役立ちそうだ。

 

 ……だからこそ今の駆除するしかない段階で見つけてしまって本当に惜しい、早く腰を据えて動き出せる拠点を作らないと。

 

『そうだけど水源を探す必要もあるし、まずはあの高台にある緑の光を確認してそのまま周りをグルグルッと見渡していいところを見つけようね!』




今回名前が出た動物

プルモノスコルピウス変種(サソリ)
ディプロドクス変種(ディ君)
ラベジャー(犬にも狼にも似た生き物)
ダイアウルフ(島や砂漠で見た狼)
ティラコレオ(レオ君)
カルノタウルス(カルノン)
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