ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第910話

二十五頁目

 

 久しぶり続きだ畜生!

 ああそうだよ!ラプトルの野郎は騎乗している人を引きずり下ろす攻撃を持ってたよ!

 そしてモソちゃんは上に乗って指示する人がいなくなるとすぐに混乱してあちこち逃げまどう癖があるのも!

 

 前の砂漠ではラプトルなんか殆ど近づく前に倒していたし、モソちゃんはいなかったからすっかり忘れてたよ!

 お陰でいつぞやぶりに採掘道具の石の斧で殴り殺す羽目になってしまった。

 うぅ、傷が痛いけど直す手段が何もないから自然治癒するまで我慢するしかない。

 

 一応水源まで辿り着いたらカスタムレシピで簡易な料理を作って自然治癒力を底上げはできるけども……やっぱり早くメディカルブリューを作るしかない。

 だけど今はその前に……逃げまどうモソちゃんを捕まえないと!

 

『他に傷を早く癒してくれる何かがあればいいんだけど……そんな上手い話あるわけないよね?』

 

二十六頁目

 

 壊せる岩のせいで視界が遮られていたが、何とか水源から離れないまま沿うように坂道を下りて行ったところ、遂に水辺までたどり着くことができた。

 取りあえず周りに危険生物がいないことを確認してから軽く一口飲んでみて、いつも通り安全だと判断してからごくごくと一気に飲み干していく。

 そうして喉も潤い気持ちも落ち着いたところで改めて周りを確認したところ、またしても嬉しい発見があった。

 

 上から見た湖の中央にある岩がある場所に、何と金属鉱石の塊があったのだ。

 ちょうど崖の上から見たら巨大な岩の陰に隠れる形だったから全く気づけなかったようだが、これは本当にうれしすぎる誤算だ。

 ただ不安なのはあそこまで短距離とはいえ泳いでいかなければいけない点と……近くに先ほど見かけた食肉植物っぽい何かがある点だ。

 

 まあ水中の方は軽く顔を付けて確認したところ、パッと見た感じでは無害な魚しかいなさそうではある……どころかこの近くにも真珠が落ちていて拾えてしまった。

 ……これは是非とも拠点を作りたいところだけど、やっぱりあの食肉植物だけが気になるなぁ

 

『なぁんか金属鉱石のある位置が、あの伸びてる舌が届きそうで届かなそうな絶妙な距離にあるよね……罠かもしれないしここは慎重に見極めないとダメだよ?』

 

二十七頁目

 

 パッと見たところ普通の魚しかいなさそうなこともあり、取りあえず陸地沿いをギリギリまで近づいてから、覚悟を決めて泳いで渡ってみることにした。

 これで見落としていたピラニアなどが群がってきたら即座に引き返すつもりだったのだが、逆に三葉虫を見つけてしまった。

 こいつは希少素材の塊で原油にキチンにただの真珠に加えて、あの黒真珠まで取れることがある。

 

 前の砂漠ではサンドワームを倒さなければ手に入らなかった黒真珠がこんなあっさり手に入る事実にちょっと感激してしまった。

 ……水辺がないから仕方ないとはいえこういう生き物もいなかった辺り、やっぱりあそこの難易度は異常だったんだなぁ

 なおさらこの場所に拠点を作りたくなってくる気持ちを抑えながら中央の岩場に上陸した俺は、更に目を丸くすることになった。

 

 何故なら金属鉱石の塊の前には水晶まで自生していたのだ。

 ……ほぼ全部の素材揃うじゃんここ!!まるで島の雪山だよ!!絶対にここを拠点にしよう!!

 

『黒曜石はないし原油はともかく有機ポリマーは三葉虫からはとれないから流石にあの雪山ほど便利じゃない気がする……というか今更だけどあの雪山って本当に最高の立地だったんだね?』




今回名前が出た動物

ユタラプトル変種
モスコプス変種(モソちゃん)
シーラカンス変種(普通の魚)
セイバートゥースサーモン変種(普通の魚)
メガピラニア
三葉虫変種
デスワーム(サンドワーム)
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