四十七頁目
確かに先のことを考え過ぎて悩んで足を止めていては何にもならない。
何より全部仮説なのだから、実際は普通に地上は安全圏かもしれないし、この地下にオベリスクが存在する可能性だってある。
……俺一人ならまたウジウジ悩んで立ち直るのに時間が掛かったかもしれないが、やっぱりフローラが傍にいてくれれば俺は大丈夫、何度だって立ち上がれる。
一旦このことは考えるのを辞めて、俺は改めて先へと意気揚々と進んでいく……のだが結局直ぐ足を止めることになった。
もちろん落ち込んだり絶望したからではなく、単純に目の前が崖になっていて進めなくなったからだ。
正確にいえば下の方に足場は見えているからパラシュートでGO作戦で進めなくもないが、戻れない可能性がある以上は基本的に却下だ。
それよりも気になるのは目の前の光景……崖下ははるか遠くまで続いていて、見下ろすことで結構な距離を見通すことができたのだが、どうも様子がこことはまた違って見えるのだ。
そこそこの距離がある先の方、ここから結構下った先の地形が何やら青白く光って見える。
更にその先、奥の方でほんの僅かに見えるぐらいの地下も地下の方には赤い何かが見える気がした。
尤も遠すぎてはっきりとは分からないが……と思ったところで望遠鏡を作ればいいと気が付く。
水晶が必要だから普段は最初の内は作れないがここではもう素材が揃っている。
そうして早速望遠鏡を作って覗き込んでみたところ、やっぱり青白く光る木と……赤く輝く鉱石の塊のようなものが見えた。
……あの塊は緑の宝石が取れた奴に似ている……もしかしてあれからは赤い宝石がとれるんじゃないか?
『あの赤いところで赤い宝石が取れるなら、もしかして前に地震の後で取れた青い宝石って本当はあの青い地形のところで見つかる素材なんじゃないかな?』
四十八頁目
緑と青と赤の宝石……その色合いはARKを探索してきた身としてはオベリスクを思い起こさせる。
そして同時に最初の島においてのそれぞれの守護者攻略の難易度の違いも思い出す。
緑の巨大蜘蛛は一番マシで青は極寒&途中にある橋という狭い足場も含めてそこそこ厄介だった。
……それでいて赤は最悪も最悪、正直思い出したくもないほどだ。
もしもこの三つの宝石が本当にオベリスクの色に対応しているとしたら緑の宝石があるここが比較的マシで、青と赤のある場所はもっと危険になっていくんじゃないだろうか?
ぶっちゃけ今の時点でも巨大蛇と巨大カニ、毒ガスに混乱胞子というヤバさに直面し続けているのに、あれ以上に厄介な環境など想像したくもないのだが……
『もしかしてあのカニも蛇も見掛け倒しだった……何て訳なさそうだし、嫌な予感は結構当たるのも……で、でもやっぱり先のことだから今考えても仕方ないよ!気にしない気にしない!!』
今回名前が出た動物
バジリスク(巨大蛇)
カルキノス(巨大カニ)