ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第918話

四十九頁目

 

 結局引き返さざるを得ないのだが、こうなるとやれることは限られてしまう。

 まずは準備してあの水源に戻ってカニと決戦し、あの拠点を今度こそ確保し直すのが第一案。

 あの水源を見つけた崖上まで戻ってあの付近を探索するのが第二案。

 

 水源のところに見つけた装置の足場のある方向を目指すことで最初の巨大なリングがあった場所まで戻って調べるのが第三案。

 ……第四案はここからパラシュートでGOだが元の場所に戻るルートを確立できるまでは基本的には無しだ。

 或いは崖をよじ登れるグラップリングフックがあれば話はまた別だが、あれは消耗品な上に今の時点では貴重なインゴットを使うので出来れば避けたいところだ。

 

 もちろん別に壁をよじ登れる道具や手段があるとは思えな……あれ?反射的にインプラント見たら思いついちゃったぞ?

 クライムするためのピッケル……緑の宝石と木材じゃなくてその代用品にも使えるキノコの方を利用して後は繊維とインゴットで……でもやっぱりインゴット必要なのかぁ……

 

『一応フックよりほんの僅かに必要数はこっちの方が少ないけど……やっぱりパラシュートでGO作戦は延期です!』

 

五十頁目

 

 フローラと話し合った結果、帰り道で役立ちそうな動物を見つけたらカニに挑み、駄目なら蛇の居る最初の場所に戻るのではなく第二案の崖上を探索する方向で進むことになった。

 そして実際に引き返したところ、普通のパロロ君しか見つからなかった。

 しかも捕まえたのと同性だったためこれは倒して素材にすることにして、そのまま崖上までの道を引き返していくことになる。

 

 ふと川下の方を見れば野生のディ君の同種との戦い、というか押し出しの余波でか、カニが少し離れて行っているように見えた。

 あの素材の山が眠る拠点には未練ありありだから一瞬戻ろうかとも思ってしまった。

 しかし長く一か所に居たら敵が寄ってくるシステムを思えばあのまま去ってくれるはずがない。

 

 むしろ島に作った最初の拠点を襲ったスピノのようにドンドンにじり寄ってくるのが目に見えているため素直に諦めることにした。

 そうして崖上の食肉植物と勘違いしたところまで戻った俺は、改めてマップを見てまだ探索していない方向を……と思ったところでシマウマが視界に入ってきた。

 ……シマウマって初めて見たけど、なんか動きが馬とよく似ているような気がするぞ?

 

『最初の島に居たユニコーンも見た目こそ違っても普通の馬と一緒だったし、この子もそうなんじゃない?』




今回名前が出た動物

カルキノス(カニ)
バジリスク(蛇)
パラサウロロフス変種(パロロ君)
ディプロドクス変種(ディ君)
スピノサウルス
エクウス変種(シマウマ)
ユニコーン
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