五十一頁目
考えてみれば俺は馬を一度も捕まえたことがなかった。
最初の島ではマァが捕まえて来て、そして砂漠ではキャシーが捕獲した時の話を聞いただけだ。
ただ二人とも餌をあげたら逃げようとするから飛び乗って餌を与え続けたと言っていたのは覚えている。
実際にシマウマにも餌を与えようとしたら逃げるから飛び乗って捕獲しようと試みてはみた。
何せ見た目が違うから馬とは全く違う能力のある可能性もあるのだから。
しかし少し飛び乗ったところで文字通り暴れ馬のようにあちこち駆けまわり始めたので諦めるしかなかった。
……下手に堪えてそのまま胞子キノコにでも突撃されたらたまらないからなぁ。
『他の動物ともはぐれちゃうし崖下に滑り落ちても大変だし……そこまでして捕まえて結局ウマとおんなじだったら踏んだり蹴ったりだもんね』
五十二頁目
少し先の方で獣同士が争う音が聞こえたか。
近づいてみればラプトル達が懐かしの親指の爪が目立つ草食の死体に食らい付いていた。
どうやらさっきの争いはこの親指の子とラプトル達が争う音だったようだ。
まだこちらに気づいていないようだったので後ろからポーラを当てて動きを拘束してから麻酔矢を頭に打ち当てて眠らせて片っ端から仲間にしてやった。
ラプトルは麻酔耐性が殆どないから今のように物資が乏しい状態で手軽に戦力を増やしたい際には本当に便利なものだ。
お陰で元からいたのと合わせて四体のラプトルがしかも雌雄が揃ったことでやる気満々な状態で前線を進んでくれるようになった。
これで中型の肉食ぐらいまでなら返り討ちに出来るだろうし、何ならこの子達とディ君を壁にして麻酔矢を打ち込めば逆に仲間にすることもできるかもしれない。
まあさっきのカニみたいな大型のはリスクが高すぎるからやらない方が無難だろうけれども……
『そもそもさっきのカニって普通に眠らせて仲間に出来るのかな? ほら前の砂漠に居た幻想生物は大体、特別なやり方が必要だったでしょ?』
五十三頁目
マップを見てまだ調べ尽くしていなかった食肉植物のある辺りを探索し直すことにした。
するとまたパロロ君とドック君の同種、そして緑に光る水晶を見つけた。
この肩乗せペットは役立ちそうだが貧弱そうでもあるので予備も兼ねて捕獲するとして、パロロ君は当面一匹いればいいため皮要因として倒して素材をはぎ取ることにした。
そして緑の水晶から緑の宝石と水晶そのものを採取しつつ更に探索を続けると、ステゴにトリケラにアルマジロ、そしてまたしても懐かしのガメラの同種が立て続けに表れてきた。
水辺がなかったから全く見かけなかったガメラの同種の動く姿に、ついついまた島に居た時のことを思い返してしまう。
……なんだかここに来てから過去を振り返ってばっかりだなぁ
まあそれはともかくとして、どの子も捕獲しておきたいところだが残念だからボーラでは足を止められない相手ばかりだ。
それでも動きの鈍いアルマジロと、方向転換が苦手なステゴなら頑張れば捕獲できなくはないだろうけれど下手にてこずってまた蛇やカニのようなヤバそうな奴に近づかれたら大変だ。
だから取りあえず後々まで石集め要因として使えるアルマジロだけ捕獲するとして、ステゴを始めとするほかの子達は取りあえずそのままにしておくことにしよう。
『本当はトリケラを仲間に出来たら凄く安定するんだけどね……ディ君やラプトル軍団を立てにすれば出来なくはないと思うけど、でも麻酔矢も心許なくなっちゃうし……やっぱり先にまた拠点作りした方がいいんじゃないかな?』
今回名前が出た動物
エクウス(馬)
エクウス変種(シマウマ)
ユタラプトル変種
イグアノドン変種(親指の爪が目立つ草食)
ディプロドクス変種(ディ君)
カルキノス(カニ)
パラサウロロフス変種(パロロ君)
バルブドッグ(ドック君の同種)
ステゴサウルス変種
トリケラトプス変種
ドエディクルス変種(アルマジロ)
カルボネミス変種(ガメラの同種)