六十九頁目
降りた先にいきなり金属鉱石の塊があってびっくりした。
ぱっと見、ちょっと形の変な岩だなとしか思わなかったのだが骨の件もあるので試しに砕いてみたら金属鉱石が大量に取れたのだ。
しかもすぐ傍に幾つも点在している上にケラチンが取れる骨もあるから、まさに素材の山だ。
凄まじく有難い限りだが、何故かこの近辺には木材になりそうなキノコも木も生えていなかったので、拠点を作るにも金属を焼くにしても不便である。
やはりあの水辺をどうにかして確保するのが一番な気もするが、もしかしたらこの先を探索したらもっといい場所があるかもしれない。
まだ天井に囲われた入り口付近でこれなのだから、外に出たらどれだけ豊富な資源が待っていることか……ワクワクで胸いっぱいだ。
しかもちょうど明るくもなってきていて、まさに探索に相応しい時間が近づきつつある。
これは運命の導きだと思って探索に…………運命がこれまで俺に味方したこと一度でもあったっけ?
『……なぁんか空間の揺らめき方というか湯気というかが凄くなっているような……というかここも熱くなってきてるしこれって……?』
■■頁目
■■■■な!死■!!■ぬ!■ん■■う!焼■■燃■■!■か助■■!!
『焦げ焦げだよ!こんなの読めないよ!というか書いてないで休んで休んでぇ!!』
七十一頁目
死ぬ……死ぬ……メディカルブリュー……も、もっと作っておけばよかった……
『あの水辺の拠点を放棄する前に少しだけでも作っておいてよかったねほんと……もぉ、だからやめとこうって言ったのに一つだけもう一つだけって金属鉱石を掘りに行って……パンくずに惹かれて罠に落ちる鳩みたいな卑しい真似するからだよ?』
七十二頁目
本当に死ぬところだった……生きてたのはマジで運が良かったから……
いや絶妙な時間のせいで引っかかったようなものだから運がいいとは絶対に言いたくない。
しいて言えば悪運だけ残っていたと言うべきか……とにかく本当にヤバかった。
今も目の前では燃え盛る大地が見える……これ比喩表現じゃなくて本当に大地が燃え盛ってるからね?
何なんだこのクソ地形は……前の砂漠ですらここまでじゃなかったぞ馬鹿か!設計者は頭ヘンなのか!?
ああもぉ……せっかくの鉄のピッケルも防具もあの一瞬で全部焼け解けちゃったし……最悪だ……
『確かにこれは酷いよね……初見殺しとか言うレベルじゃないもん……流石にこれは元々の使用じゃなくてバグのせいなんじゃないかな?』