ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第930話

七十七頁目

 

 ジップラインとラベちゃんのコンボにより、比較的安全に動物を誘導したり緊急避難したりも楽になった。

 ただ金属鉱石が取れる場所は限られているのでアンカーを大量に作るのはまだまだ心許ない。

 特にあの地上エリアにはもう二度と近づきたくないわけで……いやオベリスクがある以上、いずれ守護者に挑むために歯向かわないといけないのだがそれでも今はまだ無理だ。

 

 つまり金属鉱石を確保するには別の場所を探すか、あのカニがいた場所を取り返すしかないわけだ。

 ただ探索するにしても進めそうな場所はあのカニの居る水脈の下流か、或いは最初のエリアに戻って別の場所に進む道を見つけるかしか残っていない。

 それならいっそ、あのカニを倒せる戦力を揃えて挑んでしまった方が手っ取り早い気がする。

 

 そしてそのための切り札はもう手中にある……前の砂漠でも強敵を倒すに役立った出血攻撃持ちのカルちゃんだ!

 

『ここに湧くってわかったし、この辺りうろうろして素材を集めつつカルちゃんの数を揃えて……だね!』

 

七十八頁目

 

 あの地上で悪い運を使い切ったのか、良い風向きになってきた。

 崖の周りにいる動物を倒していたらあっさりと二匹目のカルちゃんが湧いた上に雄個体だったので雌雄が揃ってしまった。

 つまりは繁殖も可能になったわけで、これなら温度の問題さえ何とかなれば確実に数を増やしていくことができる。

 

 更にカルちゃんが湧きやすくなるよう動物を狩りまくっていたお陰で皮も集まってきたし生肉が腐ることで麻酔薬もどんどん増やすことができて、更には何とTEK動物まで捕獲できてしまった。

 やはりこの場所はTEKが湧きやすいようで、TEKステゴがこれまた雄雌揃って見つかり、どちらも無事仲間にすることができた。

 TEK牧場さえ完成すれば一気に素材は揃うわけで、何ならばインゴットだってしたいから取れる鉄くずを溶かせば代用に使えてしまう。

 

 早速フローラの指示に従って、孵化部屋を作ることにしよう。

 

『まだエアコンがないから低温が孵化条件だと厳しいけど……まあ物は試しだもんね』

 

七十九頁目

 

 孵化部屋が完成してそれぞれのカップルを指定位置に停止させた。

 後は時間を待ちつつ、周囲の素材を確保しながら麻酔矢などを量産して、更に野生のカルちゃんやTEKが湧かないかをチェックして回るだけだ。

 そうしているうちに、またしてもパララ君の同種がずしずし物音を立てて歩いているのを見かけた。

 

 ……そういえばあの子を移動拠点にするために必要なプラットフォームサドルに必要な素材はほぼ揃っている。

 真珠もあの水たまりで取れているし繊維などは十分溜まっているわけで、残るはインゴットだがこれも残る全てをつぎ込めば作れないことはない。

 まだ早い気がしなくもないが、先ほどから余り安住の地を見つけられていない現状、もしかしてさっさと移動拠点を確保して動いた方がいい様な気さえしてくる。

 

 何より将来的には移動拠点は必須になりそうだし、取りあえず捕獲しておくのも悪くないだろう。

 

『どうせ時間はあるからね、襲撃イベントが起こらない今のうちに動物もいっぱい仲間にしておこうね!』




今回名前が出た動物

ラベちゃん(ラベジャー)
カルキノス(カニ)
カルノタウルス変種(カルちゃん)
TEKステゴサウルス
パラケラテリウム変種(パララ君の同種)
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