ARK とある青年の日誌   作:車馬超

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第934話

八十六頁目

 

 どうして最初にこの場所へ来た時に気づかなかったんだ。

 まさか三葉虫が陸に逃げるのを追いかけた先に洞窟の入り口があるだなんて。

 ちょうど最初にこの水たまりを見つけた時の崖下、それも真下で死角だったようだ。

 

 また拠点を作る際はキノコと金属鉱石に気を取られてそっちに目が向かなかったが、こうして気づいてみれば中で光る水晶などの輝きで一目瞭然ではないか。

 ただ残念ながらカルちゃんたちを連れて入れるところまで軽く進んでみたところ、途中でしゃがまないと通れない場所があったので引き返さざるを得なかった。

 反射的に思い出されたのは島の雪山にあった強敵ばかりの洞窟だ。

 

 あそこみたいに動物を連れ込めないのに襲ってくる敵は仲間に出来ない、なんて最悪の環境だったらまた中に幼体を連れ込んで育てる必要が出てくる。

 しかしこのARKはこれまでのどこのARKよりも凶悪そうだし、それぐらいやらないと攻略できないような気がしてならない。

 どっちにしてもちゃんと準備してから……最低限それなりの品質の防具とメディカルブリューを準備してから挑むべきだろう。

 

 果たしていつになるのかは分からないがマップにはしっかり印をしておくが……同じく印をつけた地上とどっちの方が先に攻略できるようになるだろうか?

 

『……そもそもここ自体が洞窟の中なのに、その中に更に洞窟があるって……なんかちょっとびっくりだね?』

 

八十七頁目

 

 金属鉱石を溶かしメディカルブリューも作り終えたところで、改めてジップラインアンカーでこの拠点と崖上を始めとした複数個所にジップラインを引いて、孵化拠点とのショートカットを作成することにした。

 ラベちゃんを上手く使えばアンカーを渡っている最中でも別のアンカーに飛び移れるので、これで安全かつ最短距離で移動できるようになって、それなりの速度でかなり楽に行き来できるようになった。

 飛行生物が手に入るまでの苦肉の策だが、本当にジップラインは便利過ぎる。

 

 これとラベちゃんさえいればこのARKにある洞窟も簡単に攻略できてしまう気がするのだが……まさかとは思うが飛行生物と同じで洞窟内での使用は許可されていないとかないだろうか?

 ……尤も前にフローラが言っていたように今いる場所自体が洞窟の中なので、ここで使えている以上は使えると思いたいところだ。

 

『まあ逆にその理論が正しいとなると洞窟内は飛行生物って飛べなかったはずだし、やっぱりこの洞窟にはいないんじゃ……だからアルケン君をそんな愛おしそうに呼ばないの!私がいるでしょ!』




今回名前が出た動物

三葉虫変種
カルノタウルス変種(カルちゃん)
ラベジャー(ラベちゃん)
アルゲンダヴィス(アルケン君)
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