九十頁目
ついに始まった激闘、というまでもなくあっさりとカニは倒せてしまった。
いや確かにそれなりに強かったけれども、近寄ってきたカニにトリケラとステゴとカメを正面から戦わせた上で狩るのに後ろに回り込んで攻撃させたら意外と早く倒せてしまったのだ。
尤もステゴもトリケラもカメもボロボロで死んでいても不思議ではなかったし、あの巨大なはさみで掴まれて振り回されているのを見た時はヤバいと思ったほどだ。
あのサイズを掴めるのならば人間など当たり前のように振り回せるだろうし、ラベちゃんに乗ってジップラインの上から援護射撃に徹してよかったと改めて思う。
その際に一応麻酔矢も打ってみたがどうも反応が思わしくなく、普通に気絶させられる生き物ではないようだ。
ただこれは個人的な勘になるが前の砂漠におけるゴーレムポジションな気もするから、あれと同じく頭に大砲か何かをぶち当てれば気絶させられるような気がしないでもない。
まあ流石に大砲のコストは今の時点ではとても無理なので試すのも難しいので試すにしてもまだ先の話になるだろう。
もし仲間に出来れば頼もしいのでちゃんと覚えておかないと……なんて思いながら死体を解体して、俺は思わずフローラと目を見合わせてしまった。
カニミソの様に胴体から滴るこれは……有機ポリマーじゃないか!!
『凄い!こんなにたくさん!しかもキチンまで!!お得!すっごいお得!お買い得……じゃなくてお狩り得だよ!!』
九十一頁目
まさか欲しかった最後の素材がまたしても簡単に見つかって驚いてしまう。
……いやペンギンとかに比べたら十分すぎるほど厄介なのだが、それでも今の時点で倒せる程度の相手から手に入ると言うだけで十分すぎる恩恵だ。
また壁役の傷が癒えたらこのまま下流に下って捕獲しに行きたいところだが、そういえばまだ豚の姿も見ていない。
あいつも中盤から後半で見かける生き物だから無理もないかもしれないが、動物の傷を癒せる力は唯一無二だから早めに仲間にしておきたいところだ。
それも含めてやはり下流へ探索へ赴きたいところであるが、そのためには新しい壁役か戦力を補給する必要がある。
そしてその候補は既に見つけてある……先ほど上から観察した際に見かけたスピノだ!
さっきは同時に襲われたら面倒だと思ったが、あいつを捕獲して正面から殴らせればさらに効率よくカニを狩れるようになるだろう。
サドルにしても真珠を始めとして素材は揃っているわけだし、これはもうやるしかないだろう!
『スピノちゃん凄く頼りになるもんね!特に水辺だとやる気がみなぎるみたいだし、それでいて岩の建材は壊せないから安全に捕獲できるし最適だよ!早速捕まえちゃおう!』
今回名前が出た動物
カルキノス(カニ)
トリケラトプス変種
ステゴサウルス変種
カルボネミス変種
ラベジャー(ラベちゃん)
ロックエレメンタル(ゴーレム)
カイルクペンギン
ダエオドン(豚)
スピノサウルス変種